新しいモビリティー実用化へ、政府・予算に見る各省の意気込み
自動運転については、経産省が「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業費」に42億円を計上した。複数台のトラックによる隊列走行などに向け、安全性評価技術の開発を推進。また公道を含む実証事業で環境整備に取り組む。経産省幹部は「地域の人手不足や“移動弱者”(移動手段に不自由する人々)を解消する」と力を込める。
一方、空飛ぶクルマについては、経産省が「次世代電動航空機に関する技術開発事業」として7億円を新規に盛り込んだ。高出力で軽量な蓄電池、モーターなど中核技術に加え、電気推進システムを開発する。空飛ぶクルマだけでなく、大型航空機の電動化への転用も想定する。
空飛ぶクルマについては、実用化の目標時期を23年とする工程表を取りまとめたばかり。機体メーカーの開発の動きと歩調を合わせ、経産省は開発支援などに取り組む方針だ。世耕弘成経産相は「日本の将来産業のロールモデル(手本)になりうる」と期待を示しており、“空の移動革命”につなげる。
(文=敷田寛明、大城蕗子)
