「Nitto ATPファイナルズ」初戦でフェデラーを下した錦織【写真:Getty Images】

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フェデラー戦4年半ぶり撃破で地元の英ブックメーカーの評価急上昇

 男子テニスのツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」は11日(日本時間12日)、1次リーグ初戦で世界ランク9位・錦織圭(日清食品)が同3位ロジャー・フェデラー(スイス)を7-6、6-3のストレートで撃破。実に4年半ぶりとなるフェデラー戦勝利を挙げた日本のエースの評価は急上昇し、英大手ブックメーカーの優勝予想で3番手、グループ予想で1番手に浮上した。

 フェデラー撃破で錦織の評価が一気に上がった。レイトン・ヒューイット組の1次リーグ初戦を終え、「bet365」が公開している最新オッズも変動。優勝予想はジョコビッチの1.44倍、フェデラーの6倍に続き、錦織が11倍で3番人気となった。大会前は2強は変わらず、錦織はズベレフ、チリッチに続く5番手評価だったが、試合のなかった別組2人を抜き、評価を高めた。

 また、グループ予想も変動している。こちらは錦織が2.25倍で1番手に浮上。戦前はフェデラーに次ぐ2番人気だったが、勝利を受けて逆転した。同じく初戦勝利のアンダーソンが2.5倍で続き、フェデラーは5倍、ティエムは12倍と評価を落とした。グループ最大の難敵をストレートで退け、一躍、1位突破の可能性も浮上した錦織。ロンドンで躍進の予感が漂ってきた。(THE ANSWER編集部)