地域課題を解決するイノベーションを地元学生の手で…文科省が支援事業
交通手段に困っている住民向けの自動運転車、IoT(モノのインターネット)による防災などの実現を目指す。工学系だけでなく人文・社会科学系の学生も参画し、市町村レベルの地方創生につなげる。
新事業の名称は「科学技術イノベーションによる地域社会課題解決」(INSPIRE)。未来社会のニーズに基づくイノベーションの地域版の位置付け。初年度は1億円規模で1件、数千万円規模で数件を採択する計画だ。
文科省の地域連携事業は従来、県や政令指定都市を対象とし、大学の先端技術シーズを中心に、地場優良企業を集めて行ってきた。対象分野も理工系が中心だった。
新事業は、対象をより広くした文理融合の“社会イノベーション”を後押しする。SDGs(持続可能な開発目標)に関する自治体や大学の取り組みとも関連付けられる。
制度や倫理、心理など人文・社会科学の大学若手研究者や学部生、高専生、工業高校やスーパーサイエンスハイスクールの生徒が参画。自然災害の被災地支援や社会的起業(社会課題解決を重視する起業)に関心ある若者を主役に据え、成果の普及や定着(社会実装)を目指す。地域では少子高齢化などの課題が深刻で、イノベーション効果がより高いモデルが期待される。
