ゼニト・サンクトペテルブルク【写真:Getty Images】

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ELの予選3回戦第2戦、ゼニトが4点差跳ね返す大逆転劇

 海外サッカーでとんでもない逆転劇が起きた。UEFAヨーロッパリーグ(EL)の予選で、第1戦で4点のビハインドを背負っていたロシアのゼニト・サンクトペテルブルクが、ベラルーシのディナモ・ミンスクに第2戦で8-1で勝利。2戦合計8-5でゼニトがプレーオフ進出を決めた。衝撃の逆転劇を欧州メディアも続々と報道している。

 舞台はELの予選3回戦。ゼニトは9日にアウェーでの第1戦で、ミンスクに0-4で敗戦。突破は絶望的かと思われていたが、16日に行われた第2戦で奇跡を起こした。

 ゼニトは前半22分、後半21分、30分、33分に立て続けにゴールを決めて、2戦合計4-4のイーブンに持ち込み延長戦へ突入。しかし、延長前半9分にミンスクが1点を返し、2戦合計4-5で再びリードを奪われる。

 土壇場で再びゼニトが底力を発揮。延長後半4分に1点を追加。まだアウェーゴール差で劣勢だったが、さらに同10分にPKで加点して2戦合計6-5とついに逆転。さらにアディショナルタイムに追い討ちをかけて同17分にPKで、その1分後にもゴール。第2戦はなんと、8-1と7点の大差をつけ、2戦合計8-5の大逆転でゼニトがプレーオフ進出を決めた。

海外紙も続々報道「サッカー史上最大の大逆転劇か?」

 衝撃的な大逆転劇を欧州メディアは続々と報じている。

 ドイツ紙「ビルト」は「ELで大どんでん返し」と題して報道。「これは、サッカー史上最大の大逆転劇か?どうであれ、とんでもなさでは1番だ」と衝撃の大きさを伝えている。

 英紙「ザ・サン」も「ゼニト・サンクトペテルブルクが、EL史上最も驚くべきことを成し遂げたが、それを目撃した者はいなかった!ゼニトのサポーターは閉ざされたスタジアムの外で、ボートに乗り込み応援を繰り広げた。6月に起きた人種差別行為により、無観客試合の制裁を受けていたからだ」と無観客の中での大逆転劇であったことを伝えている。

 歴史の残る大逆転にも驚きだが、その試合を目撃したサポーターがいないこともまた驚き。サッカーは本当に多くのドラマを提供してくれる。(THE ANSWER編集部)