Microsoftの創業者であるビル・ゲイツ氏と世界有数の投資家であるウォーレン・バフェット氏が、昔を思い出す懐かしいものばかりを売っているFairmont Antiques & Mercantileというお店に行ったムービーがYouTubeで公開されています。

Sweet Nostalgia with Warren Buffett and Bill Gates

レトロな車に乗って現れたのは……



私服姿のビル・ゲイツ氏。



そして、スーツ姿のウォーレン・バフェット氏。



経済界の重鎮である2人が向かったのは……



懐かしい雰囲気のお菓子屋さんでした。バフェット氏は「ここにあるようなお菓子が大好きなんだ。特にキャンディーがね」と語ります。



1936年、当時6歳だったバフェット氏は1週間分のお小遣いをもらうと、近所のドラッグストアへ行ってキャンディーを買っていたとのこと。



ドラッグストアには5種類のキャンディーがあり、バフェット氏は1時間も「どのキャンディーを買うか?」で悩んでいられたといいます。



ゲイツ氏は「ピーナッツのブリットルがすごく好きなんだ」と話します。



すると、バフェット氏も「ピーナッツのブリットルはいいね。一度食べるとやめられなくなる」と同意。



お菓子屋さんを歩いていたゲイツ氏は、「ああ、クラッカー・ジャックもいい!」と唐突に叫びます。バフェット氏も「そうそう、クラッカー・ジャックにはオマケが入ってたよね」と、かつて食べたお菓子のオマケを思い出しました。



「塩っぱいのと甘いのを交互に食べると、ずっと食べられるんだ」とゲイツ氏は理想の食べ方を力説。



ゲイツ氏が「ダークチョコレートはどう?」と聞くと、バフェット氏は「ほとんど全部が好きだよ」と答えました。



2人が店の奥にある、「Pinball Museum(ピンボール・ミュージアム)」と書かれた薄暗い場所へ足を踏み入れると……



ゲイツ氏は「ワオ、信じられない」と言葉を漏らします。周囲には見渡す限りピンボールの台がズラリと並んでいました。



バフェット氏は1946年にピンボールマシンを購入し、理容店に置いて「プレイした人からお金をもらう」という商売を始めたことがあるそうです。



「あれが僕のビジネスのピークだったね。あれ以降、ずっと下り坂だよ」とおどけて話しながら、ピンボールをプレイするバフェット氏。



そして、ゲイツ氏は「Popular Electronics(ポピュラー・エレクトロニクス)」という一冊の雑誌を発見。表紙にプリントされているのは、「Altair 8800」という最初期の個人用コンピューターです。



「これが個人向けコンピューターの始まりだよ。この雑誌を見ることがなかったら、Microsoftはできなかったんだ」と、ゲイツ氏は興奮した様子で話します。Altair 8800の開発企業であるMicro Instrumentation and Telemetry Systemsが最初の顧客になったとのこと。



次にバフェット氏は、1949年に出版された「THE INTELLIGENT INVESTOR」という本を発見。



「この本を読んで僕の人生は変わったよ」と話すバフェット氏。世界有数の投資家となったバフェット氏の基礎に、この本で得た知識があるそうです。



物色を続けた2人は、それぞれ懐かしのレコードを発見。



ゲイツ氏の妻であるメリンダ・ゲイツ氏がウィリー・ネルソン氏のレコードを持っており、結婚前夜にわざわざネルソン氏を呼んで歌ってもらったとのこと。「僕にとっては思い出深いレコードだね」とゲイツ氏は述べました。



「僕が子どものころ、Your Hit Paradeを聞くのが一大イベントだったんだ」とバフェット氏が語り、中でもグレン・ミラー氏の曲が好きだったとのこと。



「ちょっとそこのレコードを取ってよ」とゲイツ氏にお願いし……



ミラー氏のアルバムを取ってもらったバフェット氏は、「トントントーン、トントントーン」と茶色の小瓶のメロディーを口ずさみ始めました。



その後も2人はあちこち懐かしい物を見て回り……



時には甘い飲み物で一服。



世界有数の大富豪も懐かしい思い出に触れて、まるで少年のように楽しんでいます。



「この場所が丸ごと欲しいね」とバフェット氏がジョークを飛ばすと、ゲイツ氏もつられて笑い出しました。



なお、バフェット氏は2018年5月にイーロン・マスク氏とお菓子業界のビジネスについてバトルを繰り広げていたこともあってか、YouTubeのコメント欄には「彼が『この場所が丸ごと欲しい』と言ったということは……」とざわめきが起こっていました。