ケンタロウ “太一くんへの手紙” で伝えた熱意と1日8時間のリハビリ
《太一くん、心平ちゃん、男子ごはんのスタッフの皆様10周年おめでとうございます。勝手に事故ってごめん。太一くん10年間ありがとう。心平ちゃん途中からごめんね。気がついたら6年もたっちゃったけど、残念ながらまだ短パン男子にチューニングが合っていないんだ》
ペダル付き車イスに乗ったケンタロウのリハビリ姿を週刊女性がキャッチしたのが4月中旬のこと。その約1週間後に放送された『男子ごはん』(テレビ東京系)10周年記念スペシャルで、冒頭にあるケンタロウからの手紙が国分太一によって読まれた。
故・小林カツ代さんを母に持つ人気料理研究家ケンタロウは、『男子ごはん』初代MCを国分太一とともに務め、人気を博していた。だが、'12年2月にバイク事故で両足骨折と頭蓋骨骨折という重傷を負い、同番組のMCを料理家の栗原心平に引き継いだ。
「首都高速道路のカーブを曲がりきれずに高架から約6メートル下の道路に転落するという大事故でした。一命をとりとめましたが、両手両足が麻痺。意識は回復したものの、高次脳機能障害が残りました」(スポーツ紙記者)
医療ジャーナリストの植田美津恵さんは、高次脳機能障害についてこう話す。
「手足が動かない、食べ物を咀嚼できない、しゃべれない、記憶があいまいになる……。さまざまな障害が出てきて、まったくの別人になってしまうのです」
だがここ最近、彼が奇跡的な回復を見せているという。
「とても身体の調子がいいみたいです。茨城県内にあるリハビリ施設にわざわざ通って、1日8時間ものトレーニングをこなしているようですね」(ケンタロウの知人)
いったいどんな施設に通っているのだろうか。
「すべての障害に対応できるように、医師、栄養士、歯科医、作業療法士、理学療法士などがチームを組んでリハビリに取り組んでくれる施設だと聞いています。そこで食べ物を飲み込む、咀嚼するなど日常生活に直結する訓練をしているのでしょう。“噛む”という行為は、記憶回復にもつながりますからね」(同・ケンタロウの知人)
1日8時間という長時間のリハビリは、身体への負担が大きそうだけれど……、
「何と言っても本人のやる気がなければ続けられません。彼が乗っていたペダル付き車イスは、自分で身体を動かしている実感を持つことができ、モチベーション維持に効果的です。過酷なリハビリを続けるための気持ちをつくるために奥さまが購入されたのではないでしょうか」(植田さん)
手紙は、《絶賛リハビリ中》という言葉とともに、直筆サインで締めくくられていた。国分は「今後ともケンタロウさんと一緒に、3人で頑張っていくのでよろしくお願いします」と結んだが、MC3人の『男子ごはん』が見られる日は近いのかもしれない。