2戦連続ゴールを決めて喜びを爆発させた森岡。この決勝弾でアンデルレヒトには逆転優勝の可能性が浮上した。 (C) Getty Images

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 日本代表、期待の司令塔がコンディションを高めている。アンデルレヒトの森岡亮太だ。

 現地時間5月6日、ベルギー・リーグ優勝プレーオフ第7節のクラブ・ブルージュ戦で、アンデルレヒトの日本代表MF森岡亮太は、2試合連続となるゴールを突き刺し、2-1の勝利に貢献した。

 前節のシャルルロワ戦(3-1)でも1ゴール・1アシストという見事なパフォーマンスを披露していた森岡は、今節も2シャドーの一角で先発出場すると、チームが1点をリードした73分に魅せる。

 ペナルティーエリア手前でFKを得たアンデルレヒトは、ファーサイドへのボールをレアンデル・デンドンカーがヘディングで折り返す。この逆サイドに飛んだボールにいち早く反応した森岡は、頭で押し込みネットを揺らした。
 

 アンデルレヒトはその後、80分に相手に1点を返されたものの、何とか逃げ切って勝利。プレーオフの連勝を3に伸ばし、首位のクラブ・ブルージュとの勝点差を「2」として逆転優勝へ望みを繋いでいる。

 決勝点を突き刺し、前節に続いて決定的な仕事をやってのけた森岡へは、現地メディアから賛辞が相次いだ。

 オランダ紙『AD』は、「アンデルレヒトがトップチームを足止めさせる」と銘打ったマッチレポート内で「アンデルレヒトが優勝を懸けた一戦でエキサイティングな戦いを見せた。テオドルチュクとモリオカの2ゴールが勝利を決定付けた」と綴った。

 また、ベルギー国営放送『RTBF』は、「アンデルレヒトがクラブ・ブルージュを倒して優勝争いのサスペンスを復活させる」との見出しを打ち、森岡のパフォーマンスについて次のように評している。

「デンドンカーからの絶妙な折り返しを、モリオカはファーサイドできちんと押し込んでみせた。この日本人のゴールがクラブ・ブルージュのファンの顔を青ざめさせた」

 さらにベルギーの全国紙『Sporza』も、「アンデルレヒトがタイトルレースを復活させた」と見出しを打って、チームの奮闘とともに森岡のゴールを褒め称えている。

「アンデルレヒトは驚くほどに忍耐強く試合を運んだ。クラブ・ブルージュはそれに怒り、我を忘れたことで瞬く間に崩れた。デンドンカーからの折り返しを不可能な角度から押し込んだモリオカのゴールは相手チームを絶望の淵へ突き落とした」

 ベルギー・リーグの優勝プレーオフは残り3試合。首位を撃破して猛烈な追い上げを見せる2位のアンデルレヒトは、はたして逆転優勝を成し遂げられるのか。好調を維持する森岡の活躍とともに注目していきたいところだ。