宇宙ステーションや月だけでなく、火星にも行けるスペースXの次世代巨大ロケット「BFR」。同ロケットはロサンゼルスでの製造がすでに発表されていますが、その製造機器を保管(あるいは設置)しているとみられるテントが撮影されています。
 
この写真は、ロサンゼルスの港湾部に位置するポート・オブ・サンペドロで撮影されたものです。敷地には巨大なテントが設置されており、その内部からちらりと巨大なBFRの製造機器が姿をのぞかせています。
 
スペースXを率いるマスク氏は以前、全長106m×直径9mの巨大ロケットを製造するための機器の姿を自ら公開しています。そして、この円形の製造機器はカーボンコンポジット製の船体の製造に利用されるものと予測されているのです。またテントの外には、複雑な曲面を作り出すための金型のような機器も置かれていました。
 
スペースXはロサンゼルスの湾岸地帯となる「ポート・オブ・ロサンゼルス」の敷地を10年(オプションで20年延長可能)でリースし、BFRの製造に取り組みます。BFRは2019年前半に小規模な打ち上げテストを行い、2022年の無人火星着陸ミッション、そして2024年に有人機と無人機による火星着陸ミッションを予定しています。
 
Image Credit: Pauline Acalin/Teslarati
■SpaceX moving fast on Mars rocket development, BFR tent spied with more tooling
[https://www.teslarati.com/spacex-bfr-tent-spy-shot-mars-rocket-tooling-molds/]
(文/塚本直樹)