日産GT-R 2018モデル(画像: 日産自動車の発表資料より)

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 正月早々、お下品な話で失礼する。今も昔も「女の子はカッコいい車!大好き」のようだ。日本で車社会が始まったころから変わらないようだ。いやいや世界中で同じであると言えるのだろうか。

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 日本では、半世紀前ごろから本格的車社会が始まった。その時の大衆車と呼ばれたジャンルでトヨタ・カローラ、ニッサン・サニーが発売され、急速に車が増えていった。その前には「BC戦争」と呼ばれた、トヨタと日産のシェア争いが起こっていた。トヨタ・コロナとニッサン・ブルーバードの争いである。

 両車とも日本の車産業創成期のパイオニアと思しき車だ。コロナ1600GTとブルーバード1600SSSのカッコいいスポーティーカーを擁していた。しかし、これは「ナンパ車」とは言われなかった。

 現代の「カッコいい」と言う意味で使われたのが、「スカGネー」と「ベレGネー」である。そのころ流行語となっていた。つまり、ナンパ車と呼ばれたのは「ニッサン・スカイラインGT」「いすゞ・ベレットGT」であった。

 ニッサン・スカイラインGTは現在も存在している。ニッサン・GT-Rとしてスカイラインとは分離されたが、現在もGT-Rは、日産のシンボリックカーとして存在するので、ご存知の人も多いことだろう。しかし、「いすゞ・ベレットGT」となると、存在すら知らない人も多いはずだ。もしかしたら70歳ぐらいのおばあちゃんなら、「私、ナンパされちゃった」と覚えているかもしれない。

 いすゞは現在、日本では乗用車を生産していない。しかし、当時は「117クーペ」など、イタリア人デザイナーによる美しい車を擁して、女性に注目されていたのである。ベレットGTも女性にウケるデザインであり、ベレットGT-Rは、レースではスカイラインGT-Rとはクラスが違うが、強いクルマであった。そして、それは現代に通じる「ブランド品」であった。

 それはつまり、現代のベンツ、BMW、アウディ、ポルシェなど高級ブランドにあたる。昔から女子大生の好きな車は変わらない。「ブランド志向」なのだ。

 車を選ぶとき、日本車よりも小型車であっても、外国車の高級ブランドを選ぶと女子大生にはウケるようだ。「車選び」で参考にしてみよう。