「Hiroki Narimiya Anniversary Book10」より

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 “元カレ”とされる人物の告発に端を発したコカイン使用疑惑で、昨年12月に芸能界を去った元俳優・成宮寛貴(35)。そんな彼の近況が明るみになった。発売中の『女性自身』(光文社)が、成宮寛貴がこっそりと開設したインスタグラムの投稿写真を掲載。大胸筋が発達してマッチョ化し、髪型はサイドを刈り込んだ短髪と大きく様変わりした近況を報じている。

「成宮は騒動後、人目を避けるようにバリ島など東南アジアを転々としていた、と言われています。今回発覚したインスタグラムは別名での登録で、仲間内のみの限定版と一般公開用の2つのアカウントを使い分けているようです」(芸能誌記者)

『女性自身』の記事では、成宮は今年夏にドイツに渡り、現在はスウェーデンに移住。飲食店経営のドイツ人男性の世話になっていて、店舗の内装や接客の助言などにあたっているようだ。インスタグラムでは、飛行機のファーストクラスに搭乗した際の画像も公開されていて暮らし向きは悪くはない。

 ヨーロッパでの新生活にかじを切ったかにみえる成宮だが、華やかなショービジネスの世界への未練も残っているようだ。

■ファッションブランド立ち上げ話も取りやめに

 芸能事務所関係者が明かす。

「成宮には今年の春ごろ、大手事務所幹部が後見役となってファッションブランドを立ち上げる話が舞い込みました。当面はデザイナー・モデルとして発信し、ほとぼりが冷めたところでタレント復帰へ向かう流れだったようです。しかし、薬物疑惑が晴れぬままで成宮がブランドを構えることに周囲の関係者の理解が得られず、とん挫したようです。このため、成宮はヨーロッパに渡ったとみられます」

 インスタグラムでは、日本に帰国した際に撮影した牛丼の写真や亡き母の写真も公開している成宮。芸能界だけでなく日本への愛郷の念の強さもしのばせる。だが、薬物疑惑の説明を尽くさぬまま芸能界を飛び出したことによる不信を今も引きずる。

 ヨーロッパ生活に活路を見出す中、日本での居場所が見つかる日はまだまだ遠そうだ。

文・鈴木雄二(すずき・ゆうじ)※1977年、神奈川県出身。全国紙社会部に在籍し、警察・検察などの事件取材や、ブラック業界、芸能界などの分野を幅広く取材している。主な著書に「警察のすべて」(宝島社刊・共著)がある。