Nintendo Switchはディスプレイの両端で着脱可能な2つのコントローラー「Joy-Con」を採用しています。Android OS搭載のゲーム機「Wikipad」の特許を持っているモバイルゲーム機メーカーのGameviceは、「Joy-ConのデザインはWikipadのコントローラーに酷似している」として、Nintendo Switchの生産および販売の中止と損害賠償を求めて、任天堂を訴えたことが報じられています。

Gamevice, Inc. v. Nintendo Co., Ltd. et al

https://insight.rpxcorp.com/lit/cacdce-686108-gamevice-v-nintendo

Nintendo Switchのコントローラーのデザインが酷似していると訴えている「Wikipad」は、以下のようなゲーミングデバイス。Nintendo Switchと同様にディスプレイがコントローラーから着脱するデザインとなっていますが、左右のコントローラーはJoy-Conと異なり、独立しているのではなくつながっています。



Gameviceは2015年に「Combination computing device and game controller with flexible bridge section」という特許を取得済みで、その中にはWikipadだけでなく、Gameviceが販売している「タブレット向けコントローラー」の特許も含まれています。



タブレット向けコントローラーは左右のコントローラーの間にタブレットを差し込んで使用できるというものですが、Joy-Conのように左右が独立していません。特許でも説明されているように、背面にある「フレキシブルブリッジ」でつながっており、海外メディアのMashableは、「Wikipadの特許とNintendo Switchのデザインは大きく異なる」と指摘しています。



Gameviceは特許を侵害されていると主張し、任天堂に対してNintendo Switchの生産および販売の中止と損害賠償を請求しています。任天堂はこの件に対してコメントを発表しておらず、アメリカ合衆国地方裁判所もこの件を受理するかはまだわかっていないとのことです。