2018年ワールドカップで見られない…？予選で苦しむ4人のスター選手
2017年も6月に入り、ワールドカップの開幕まであと1年ほどとなっている。
各地域で行われている予選は中盤から終盤に差し掛かっており、徐々に本戦出場を決めるチームも現れるはずだ。
そこで今回は、今予選でやや低迷し本大会で目にすることができないかもしれないスター選手をご紹介しよう。
※なお、以下の情報は全て日本時間6月8日時点のものとする
アリエン・ロッベン（オランダ代表）
生年月日：1984/01/23 (33歳)
所属クラブ：バイエルン（GER）
W杯の経験：3大会（2006年、2010年、2014年）
EURO2016の出場を逃すなど、暗黒の時が押し寄せているオランダ代表。2014年ワールドカップの終了時から数えてすでに3度の監督交代があり、このほどディック・アドフォカートが13年ぶりに指揮官に就任した。
今回のワールドカップ予選ではフランスやスウェーデンが同居する難しい組に入ったものの、序盤こそまずまずのスタートだった。しかし、フランスとのホームゲームに敗れるとブルガリアにもアウェイで黒星を喫し、第5節を終えチームは2位スウェーデンと勝ち点差「3」。グループAで4位につけている。
ルクセンブルクやベラルーシ相手には勝ち点を積み重ねるだろうが、やはりポイントはフランスやスウェーデン相手にどれだけやれるかということになるだろうか。
ロッベンは現在33歳であり、2000年代を支えてきたヴェスリー・スナイデルらもおそらくは2018年大会が最後のワールドカップになるはず。それだけに、なんとしても本大会への切符をつかみ取りたいところだ。
ギャレス・ベイル（ウェールズ代表）
生年月日：1989/07/16 (27歳)
所属クラブ：レアル・マドリー（ESP）
W杯の経験：なし
初出場となったEURO2016で快進撃を遂げ、強豪ベルギーを蹴落としてベスト4に進んだウェールズ代表。FIFAランキングでもジャンプアップを果たし一気に強豪国の仲間入りを果たしたが、大会後の戦績は芳しくない。
ワールドカップ予選では初戦のモルドバ戦こそ4-0と快勝したが、その後は4戦連続のドロー。曲者揃いのグループDで白星から見放されており、第5節を終え1勝4分、2位から「4」の勝ち点を話される形で3位につけている。
ベイルにとっては最も脂の乗った状態で迎えるワールドカップだけに、このチャンスは絶対に掴んでおきたいところ。また、その思いはアーロン・ラムジーも同じだろう。
なお、ウェールズが最後にワールドカップ出場を果たしたのは1958年。17歳のペレがゴールを量産したことで知られるこの大会で、ウェールズはそのブラジルに破れベスト8敗退となった。
サディオ・マネ（セネガル代表）
生年月日：1992/04/10 (25歳)
所属クラブ：リヴァプール（ENG）
W杯の経験：なし
2002年のワールドカップ開幕戦で、全世界に衝撃を与えたセネガル代表。ディフェンディングチャンピオンであるフランスに0-1で勝利した記憶は未だに新しく、その後チームはベスト8にまで勝ち進んだ。
サディオ・マネというスター選手が登場したことで今年のアフリカネイションズカップでも準々決勝にまで進出したのだが、現在行われているワールドカップ予選ではポット1でありながら4チーム中3位につけている。
アフリカ予選は今年8月からの再開となり、残りは4試合。まだ2試合の消化のみということで十分に逆転は可能であるが、逆に言えばこれ以上勝ち点を落とすことはできない。
マネは4月以降長期の離脱を強いられているが、きっと8月までには復帰してくるだろう。
リオネル・メッシ（アルゼンチン代表）
生年月日：1987/06/24 (29歳)
所属クラブ：バルセロナ（ESP）
W杯の経験：3大会（2006年、2010年、2014年）
2014年大会のファイナリストが予選敗退の危機に瀕している。
アルゼンチンは南米予選の第14節を終え、6勝4分4敗の勝ち点22。5位という順位は大陸間プレーオフ圏内の順位であり、6位エクアドルとも勝ち点は「2」しか開いていない。
不幸中の幸いは、リオネル・メッシに対して言い渡された4試合の出場停止処分が取り消されたことだろうか。アルゼンチンはこの後ウルグアイやエクアドルとの試合を残しており、メッシ抜きでこれらに挑むのはあまりに荷が重かったことだろう。
この危機的な状況に際し、チームは新監督としてホルヘ・サンパオリを招聘。6月の親善試合でチームの再建を図ろうとしているが、8月に予定されている最初の予選がアウェイでのウルグアイ戦というのはあまりに厳しい現実だ。
なお、仮にアルゼンチンがワールドカップの出場権を逃すことになれば1970年大会以来のこととなる。
