嵐(※写真はイメージです)

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歌手でタレントの研ナオコが、今年3月、梅沢富美男劇団特別講演『アッ!とおどろく夢芝居』の舞台中に足をすべらせて転倒し右大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)を骨折、入院療養となった。
さらに4月10日には、千葉・舞浜アンフィシアターで点検作業中だったアクロバット監督・吉野和剛さんが落下事故で死亡したことを受け公演を中止する事態に。

生の舞台には、準備・リハーサルも含めて、怪我がつきものだ。特に、バック転やワイヤーアクションなどのパフォーマンスが多いジャニーズは、舞台やライブ中に大怪我することが少なくない。

舞台で骨折も……千秋楽まで走り抜いた三宅健


2016年、滝沢秀明主演舞台『滝沢歌舞伎2016』に出演していたV6三宅健が、開演初日から3日目の昼公演でワイヤーアクションから着地する際、右足親指を骨折。三宅は負傷後も足を引きずりながら舞台を続けたが、昼公演のあと病院へ駆け込み、全治3カ月と診断された。

舞台の演出は一部変更されたものの、三宅は自身の強い希望で杖をつきながら出演を続けた。
座長の滝沢は、ジャニーズ公式携帯サイト『Johnny’s web』の連載で「健君の背中を見ながら、俺が守り抜きます」と心配するファンに呼びかけた。

櫻井翔、ギプスをつけてツアーやテレビに出演


また、櫻井翔は2008年の5大ドームツアー『Drean“A”live』の名古屋公演のリハーサルでステージから客席に転落。右手の親指の付け根を骨折したほか、右半身を強打して足や腰を打撲した。

病院では全治1カ月と診断され、ライブは櫻井を除く4人で行なうことも検討されたが、櫻井はギプスをつけて出演。
とはいえいつもどおりには踊れないこともあり、MCでは、ファンが心配しないようにと「人生初骨折!」と明るく説明。その後レギュラーのNEWS ZEROにも通常どおり出演した。

亀梨和也もステージから落下、骨折を経験


また、亀梨和也もジャニーズJr.時代からステージ下に落ちたり、骨折したり、何度も怪我をしている。

2003年、横浜、大阪、名古屋で行なわれたKAT-TUNデビュー前のツアー『KAT-TUN 2003 Ko年モ Ah TaiヘンThankUNatsu』の横浜アリーナ公演で、亀梨がスポットライトを浴びてソロダンスパフォーマンスをしている最中、バック転をしながらステージ下に転落して腰を強打。
本来なら、病院に直行し異常がないか検査を受けるべきだが、数曲後にはステージに戻り、ライブを続けた。その夜は病院に泊まったというが、翌日は病院からそのまま仕事に復帰した。

亀梨はさらに、2001年のジャニーズ野球大会で、顔から転んで鼻を骨折。相当痛かったようで一時ベンチに下がったが、ピッチャーとして最後まで試合に参加した。

KAT-TUN上田竜也が経験した大怪我


同じくKAT-TUN上田竜也は、2010年、初の海外公演を含むライブツアー『CHAIN』で、台湾公演の初日に、約2.5m下のステージに飛び降りた際、着地に失敗し、左足親指付け根を複数部分骨折。
激痛で倒れこみ、病院に搬送されたが、持ち前の意志の強さで仕事を続行。

翌日のファンの集いには車椅子で登場し、公演も時々裸足の足を引きずりながら最後まで笑顔で乗り切った。台湾から帰国した上田は、すぐに自身のソロコンサートに出演。「自分の不注意で100%のステージを見せることができず、ごめんなさい」とファンに頭を下げた。

また、長くKAT-TUNのバックについていたKis-My-Ft2のメンバー、北山宏光、玉森裕太、横尾渉も、それぞれデビュー前のコンサート中にステージから転落しているが、大事には至っていない。

骨折した郷ひろみ、千秋楽まで見事に完走


そして、元ジャニーズの郷ひろみも1997年、座長公演『愛・時をこえて ドラキュラ・イン・ジャパン』の名古屋御園座の昼公演でアクシデントに見舞われた。
ドラキュラ役の郷が引田天功のイリュージョンを使って宙を舞う演出の際、イリュージョンの仕掛けの機械が壊れ、約3mの仕掛けから真っ逆さまに転落したのだ。

そのまま昼公演は中止となったが、夜公演にはテーピングをして出演。その後病院へ行くと、右手首骨折と助骨骨折など複数箇所を骨折し、全治約1カ月半の重傷を負っていたことが発覚した。
それでも、サラシを巻いて2カ月間一度も休演することなく舞台を続け、千秋楽を迎えた。

ジャニーズには「舞台から落ちたタレントは売れる」といったジンクスがあるというが、若くて運動神経が良いため、幸運にも大事にいたらないだけではないだろうか。
ステージから落下しても何もなかったようにステージを続けるというプロ意識の高さ、観客やスタッフに迷惑をかけたくない気持ちはわかるが、無理を押してパフォーマンスを続けていいものだろうか。

キャストはもちろん、スタッフら、舞台に関わる人全員に怪我や事故がなく無事に千秋楽を迎えられるようにと、ファンも心から願っている。
(佐藤ジェニー)