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わずか3万円台で購入できるものまで登場し、一般ユーザーとの距離感もグッと縮まってきているのが3Dプリンターですが、プリンターを購入できても自分が思うように3Dモデルを作成できなければプリンターの力を思う存分発揮することはできません。かといって、未経験者がいきなりCGソフトを使って自分の頭の中にあるものをモデリングできるわけはないのですが、まるでお絵かきするように子どもでも簡単に3Dモデルが作れるアプリ「Doodle3D Transform」が登場しようとしています。

Doodle3D - 3D design made easy

http://doodle3d.com/

「Doodle3D Transform」がどんなアプリなのかは以下のムービーを見ればわかります。

Doodle3D Transform App - short introduction on Vimeo

小さな子どもが見つめる視線の先には……



3Dプリンターが置いてあります。もし、子どもたちが3Dプリンターを使いこなして自分で自分が使うオモチャを作れるようになったらどうでしょうか。そんな子どものクリエイティビティーをビシビシ刺激してくれそうなアプリがDoodle3D Transformです。



使い方はとても簡単で、まずは紙に作りたいものを描きます。



そして描いたイラストをカメラでパシャリ。



これをアプリに取り込めばOK。



イラストをちょちょいと操作すれば……





2Dのイラストが立体になる、という夢のようなことが可能になります。



アプリのDoodle3D Transformはウェブブラウザ上で動作するアプリケーションなので、PCでもスマートフォンでもタブレットでもなんでも使えます。また、アプリはApp StoreやGoogle Play、Windowsのアプリストアでも配信予定とのこと。





指定したオブジェクトごとに位置を変更したりサイズを変更したりが可能。



実際にDoodle3D Transformで作ったモデルを3Dプリンターで印刷するとこんな感じ。想像以上に精巧なものが作れるようです。



円状のイラストを縦に伸ばして円柱を形成。



そして円柱の先っぽを少し変形させます。



これを外部の3Dプリントサービスで出力することも可能。使用できる外部出力サービスは3D Hubsi.materialiseShapewaysSketchfabなど。もちろん3DCGモデル用のファイル形式であるSTLとしてデータを保存したり、作成したモデルのデータをThingiverseYouMagineで共有することも可能。



例えば外部の3Dプリントサービスに出力を依頼し、出力したものをそのまま贈り物にすることもできます。



中から出てきたのは先ほどDoodle3D Transformで作っていたもの。



花瓶でした。



イラストを3Dモデルに変形しているわけですが、以下のような高度なモデリングも可能なようです。





そんなDoodle3D Transformは現在クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。当初の目標金額は5万ユーロ(約570万円)に設定されていたのですが、記事作成時点で既に5万4000ユーロ(約620万円)が集まっており製品化はほぼ確実。プロジェクトに20ユーロ(約2300円)を出資すれば、アプリDoodle3D Transformが配信された際のアクセスキーと、Kickstarterのキャンペーンが終了したのちすぐに始まるDoodle3D Transformのベータ版へのアクセスが可能になります。

さらに、85ユーロ(約1万円)の出資でアプリDoodle3D Transformが配信された際のアクセスキーと、Doodle3D Transformと併用することでより簡単に3Dプリンターが使えるようになるWiFi-Boxがゲットできます。WiFi-Boxはオープンソースの3Dプリンターとつないで使うもので、アプリから直接プリント可能になるというもの。データ保存用のSDカードなども不要で3Dプリントができるようになります。



なお、「Doodle3D Transform」への出資期限は2016年10月21日の23時です。

Doodle3D Transform: 3D design made easy by Doodle3D - Kickstarter

https://www.kickstarter.com/projects/companje/doodle3d-transform-3d-design-made-easy