【意外と知らない】ヘッドライトの結露対策とは?

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雨水が浸入する原因は2つが考えられる

雨の次の日、気が付いたらライトのなかに水滴が……。場合によってけっこうチャプチャプと溜まっているときもあったりして。これ、どこからか浸入した雨水だ。

最近のライトはデザインは凝ったものが多いのだが、構造自体はシンプル。簡単に言ってしまえば、バルブなどが付くベースに透明のカバーが付いているだけだ。合わせ目も接着剤(ブチル系のネバネバした強力なもの)で止めてあるので、経年で劣化してくれば雨水は浸入してくる。

もちろん放置しておくのはライトの内部を腐食したりするので、なんとか対策をしたい。一番確実なのは、新品に交換することだが、最近はデザイン性の向上や大型化で安くはないので、現実的ではないだろう。

要は雨漏り部分をふさげばいいわけで、まずは原因を究明。大きくはふたつあって、まずはすでに紹介したベースとカバーの合わせ目が劣化して漏れるもの。下部だと浸入しないので、上部である場合がほとんどだ。

そしてもうひとつはバルブを交換する裏の部分からの浸入となる。最近では自分でHIDやLEDバルブにする人も多いのだが、バルブ形状の問題でチャンと裏ブタやダストカバーが閉まらないことがあって、ここから入ってくる。

ちなみにどちらかは、どれぐらいで内部の水分が抜けるかで、だいたいわかる。水分は上に蒸発するので、カバーの合わせ目だったらすぐに抜ける。裏ブタの場合は、なかなか抜けない。

もちろん問題のありそうなところを少しずつ対策していって様子を見るというのも手。使うのはホームセンターで手に入る、シーリング剤を塗り込んだり、ゴム系のテープですき間を埋めていくだけなので、作業自体はそれほど手間ではない。気になって精神的にもよろしくないので、対策をぜひしてみてほしい。

(文:近藤暁史)