<台北2016国際切手展>世界の郵便事情:インドネシア

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(ジャカルタ 3日 中央社)世界各地の郵便切手を紹介する国際切手展「PHILATAIPEI 2016」(台北2016世界郵展)が10月21日から同26日まで、台北市内で開かれる。開催を前に、世界各地の郵便事情をシリーズでお届けする。――ジャカルタの旧市街地、コタトゥアには、オランダによる植民地支配、日本による占領から独立後の現在までの歴史を目撃してきた郵便局がある。内部にはギャラリーや展覧スペース、レストランなどもあり、人々の憩いの場所になっている。

オランダ植民地時代の面影が残るコタトゥア。郵便局は、地区中心部にあるファタヒラ広場の北側に位置する。白色のオランダ式建築の建物は、周辺の建築物の中でもひときわ存在感を放っている。

このファタヒラ郵便局は1928年建設。当初から今日まで建物内では郵便サービスが提供されており、日曜日も通常通り営業している。

コタトゥア地区では近年、旧市街地再生プロジェクトが進められ、郵便局も改修工事が行われた。そして郵便局は2014年、観光センターや美術館として新たに開館した。

館内には同地区の貴重な歴史写真や地元の画家が同地区の風景を描いた油絵が飾られており、来館者はかつてのジャカルタの姿をかいま見ることができる。また、記者が訪れた際、展覧スペースでは若手撮影愛好家の作品が展示されていた。

観光客に休憩の場を提供すると同時に財源を開拓しようと、レストランも併設されている。

(周永捷/編集:名切千絵)