4月29日に地元メディアのガイスブログ.ケルンでは、大迫 勇也とのインタビューを掲載。「数週間前には40度の熱があって辛かったです。それから体調を戻すのに、少し時間が必要でしたね」という大迫は、現状について「体調は良いです。全力で打ち込んでいきます。と語った。

 

そしてマインツ戦ではヨイッチと共に、チームを活性化させることに成功。続くダルムシュタット戦での先発出場を勝ち取りり「チームがその前に勝ちきれていないという状況で、自分のパフォーマンスを発揮して助けとなり、2勝飾れたことは嬉しいです」と喜びを見せている。

 

ただしそのダルムシュタット戦では至近距離でのチャンスを活かせておらず、「難しいボールでしたが、でももちろんあの場面では得点を決めなくてはいけなかった、それは確かですよ」と反省。

 

特に今シーズンは開幕から得点に遠ざかり、ファンから批判を浴びる結果にもなったが、得点という点で評価されるFWとして大迫はこれを受け入れており、ファンからの影響に不安などを感じることなく「自分のプレーに集中しています。それで影響を受けるようでは、サッカー選手になるべきではありませんよ。それもつきものですから」との考えを示した。

 

また得点から遠ざかっている理由については、「今季はトップ下やウィングでプレー」することでPAまでの距離が生まれたことにあるとみており、トップを主戦場としてきた大迫だが現状を打開するため「もっとイニシアチブをとって中に入り、得点やアシストのチャンスになるようなスペースを見出さなくてはなりません」と課題も。

 

さらにこのポジションによる影響は、現在代表から遠ざかっていることにも関連しているともみており、「監督は僕のことをFWだと見ていますが、僕はケルンでMFとしてプレーしている。この状況は僕にとっては厳しいですね、日本代表にはいい攻撃的MFがたくさんいますから」と述べている。

 

一方でケルンの監督シュテーガー氏については、「話すときは常にポジティブで助けとなります。それに僕のことをFWとしてみている」とのことだが、それと同時に「ここではトップ下として必要なんだ」とも要求されており、「僕は与えられたポジションで、できる限り期待に応えられるようにプレーします」とコメント。

 

ケルンとの契約は来シーズンが最終年度であり、同メディアから移籍の考えを問われた大迫は「まだ契約があと1年残っていますし、今はケルンのためにプレーして、成功を収めていくことだけを考えています。ケルンでの生活は問題ありません。ただ時々日本が恋しくなることはありますけどね。火曜日には長澤和輝と電話で話しました」と答え、今夏アイデアとして浮上したケルンの日本ツアーが見送られたことについて「残念」としながらも、クラブでの飛躍しての凱旋を期し「来季はいいシーズンにしたい」と意気込みをみせた。

 

今季前半戦では先発の一角を担った大迫だったが、開幕戦以来得点から遠ざかり、後半戦ではわずか4試合の先発出場。前節のアウグスブルク戦ではハーフタイムで交代を告げられている。(kicker採点: 3.75)