高騰で批判相次ぐアウェー席チケ価格…英プレミア、上限を4800円に設定

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 プレミアリーグの各クラブが、来シーズンからアウェーサポーター用の座席のチケット価格の上限を設定することで合意に至った。イギリス紙『デイリーメール』が9日に報じている。

 報道によると、プレミアリーグの最高経営責任者であるリチャード・スキューダモア氏が同リーグ所属の20クラブを招集し、9日に電話会議を実施。アウェーサポーター用チケットの価格上限を30ポンド(約4800円)に設定することで合意に至った。上限額設定は来シーズンから3年間に渡って実施される見通し。背景には、約51億ポンド(約8200億円)ものテレビ放映権契約の締結が存在すると伝えられている。

 プレミアリーグはチケット価格の高騰に対する批判が相次ぎ、2014年にファン・サポーターの団体によるデモ行進が実施されたほか、試合日のスタジアムでは様々な横断幕が掲げられていた。サポーター団体はチケット価格の上限を20ポンド(約3200円)に設定するように主張するキャンペーン“Twenty's Plenty”を実施しており、『デイリーメール』は今回の30ポンドという上限額設定を「妥協的措置」と報じている。

 同紙は、11クラブのアウェー席チケット価格に関するデータを紹介。アウェーサポーター用チケットの中で最高額の席種について、20年前(1995−96シーズン)と今シーズンの価格を比較している。価格の変化が最も大きかったのはアーセナル。1995−96シーズンの最高額のチケットが11.5ポンドだったのに対して現在は64ポンド(約1万円)と、約6倍の値が設定されている。