交差点にもニンジンが

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なぜこんなことに……10月8日の17時頃、北海道江別市若草町2丁目付近で大量のニンジンが道路にまき散らされ放置されるというショッキングな事故が起こった。現在、目撃者が投稿したツイートは1万件近いリツイートを記録している。



犯人は謎


気になったので江別市役所の土木事務所道路管理課に問い合わせてみた。担当者曰く「事件が起きた当日は10メートルほどの風が吹いていましたが、大きな竜巻は発生していないので、ニンジンが降ってくるということはまず考えられません。トラックで運搬している最中、なんらかの拍子で落としてしまったのではないでしょうか」とのこと。また、ニンジンは箱詰めが行われていないので「おそらく農協や工場に行く前に落としたのではないか」と推測できるそうだ。

道路に散乱したニンジンを処理する際、同課の人間や道路維持業者が出動し2時間ほどで片づけが終わったが、回収した量は「4トントラックの半分ほど」だったという。緊急事態のためブルドーザーも駆けつけ回収を手伝ったそうだ。

通常、道路維持業者はがけ崩れなどが発生した際や、道路の補修を行うときに出動するが、ニンジンの処理を行うという業務は極めて珍しいという。



罪に問われる可能性も


現時点でニンジンを道路に散乱させた人物は名乗り出ていないが、不法投棄などで罪に問われるケースもあるという。もし、推測通りにトラックからこぼれたのであれば、運転手はどこかで気づいていた可能性が高い。しかし、売り物になる予定だったニンジンをきちんと運搬できなかったため、名乗り出にくいのかもしれない。

道路に落ちていたニンジンの量は約2トンで、今日の北海道産ニンジンの卸値はMサイズで10キロ1728円。単純計算で35万円相当の損害が出た模様だ。