22日のセリエA第5節で、ACミランはウディネーゼに3-2で勝利し、2連勝でリーグ戦4位となった。

ただ、試合には勝利したものの苦戦を強いられたこともあり、ミランサポーターからはシーズン序盤にも関わらず厳しい意見が続出した。特にトップ下で出場した日本代表、本田圭佑には、交代時にブーイングが起き、試合後も批判的なコメントが並んでいた。

バッカ、アドリアーノ、バロテッリといった前線の積極的な攻撃陣の中で、本田はここ数試合は守備的なポジションからのサポートが続いている。そんな本田に対して「今日は全くいいところがなかった」「なぜ本田がまだピッチ上にいるんだ」「今日も全く存在感がなかった」など酷評が大勢を占めた。

イタリアメディアも「本田不要論」を展開するなど窮地に立たされているが、一部サポーターからは「ウディネーゼのディフェンスラインが本田へのマークを付けるべきか混乱した」とし、その結果、別の味方選手がペナルティエリアに進入する機会が生まれたなどとし、現在の守備的な役割に理解を示す意見もあった。

その他にも「平均的なパフォーマンスだ。問題はない」「あまり本田にきつく当たらないでくれ」といった擁護の声もある。

前節のパレルモ戦でも、このトップ下の10番の役割については、サポーターの間で議論が真っ二つに分かれていた。長年トップチームとして君臨してきたミランにおいて、本田の現在の状況は予断を許さないものとなっている。あるサポーターの「彼を下げる必要はないよ。ただ今のプレッシャーを緩和させるゴールかアシストは必要だと思う」というコメントのとおり、目に見える形での結果を出すことが急務であることは確かなようだ。