「ゾンビ屋敷 ZDU」マスコミ向け体験会にて

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 ゾンビ屋敷 ZDU 08.07[金]〜08.31[月] / 東京都 / ラフォーレミュージアム原宿



 昨年夏、大阪で話題になった新感覚アトラクション「ゾンビ屋敷ZDU」が、ついに東京・ラフォーレに原宿に上陸。原宿にゾンビたちがやってきました。

 「ゾンビ屋敷ZDU」では、ゾンビ撃退法を学ぶ学校『ゾンビ防衛大学』で特別授業を受けられるとのこと。映画やドラマでゾンビは知っていますが、ゾンビと戦った経験はなかったですね……。ゾンビから逃げるだけでなく、立ち向かっていくアトラクションというのも新しいです。

 一体どんなものなのか、プレスお披露目会で「ゾンビ屋敷ZDU」を体験してきました。

 Zombie Defense University、略してZDU。世界中でゾンビの被害が報告される中、その脅威に立ち向かうべく設立されました。

 未来を守る若者たちに入学して欲しいと、若者の街・原宿に開校したとのこと。

 ちなみに、昨年開校した大阪校には1カ月で3万人の来場者(隊員)が集まったそうです。

 勇ましい音楽が流れる会場。銃をもった兵士が、ゾンビから身を守ってくれる……のではなく、どうも自分でゾンビから身を守る術を学ばなければいけないようですね。

ゾンビ系芸人(?)が大集合、ZDUトークセッション

 体験の前に、「ゾンビ屋敷ZDU」プロデューサーである特殊造形のスペシャリスト・マイケルティーさん、ゾンビアイドルの小明さん、ゾンビコントを行っている鬼ヶ島のアイアム野田さん・和田さんによるトークセションが行われました。MCは、キングオブコメディの高橋さんです。

マイケルティーさん「私がZDUをプロデュースした、マイケルティー山口だ」

高橋さん「そんな偉そうな感じで大丈夫ですか? マスコミのみなさんいらっしゃるのに」

マイケルティーさん「……問題ない(ちょっと不安げ)」

 マイケルティーさん、昨年の大阪でのZDUでは新種のゾンビ“大阪のおばちゃんゾンビ”を蘇らせたそう。(映画「バタリアン」を思い出しました)

 今回は、またまた新種の“原宿ギャルゾンビ”を作りだしたそうです。

「原宿ギャルゾンビ、カモ〜〜〜ン!」

 原宿ギャルゾンビことゾンビアイドル、小明さん登場。最近、フランス人男性と電撃結婚して、ママになったばかりとか。こんな幸せそうなゾンビを見るのは初めてです。

 小明さん、本日はお子さま連れで来ているとのこと。フランス人とのハーフの子どもとは、さぞかしカワイイだろうな! と期待が高まります。

 一旦舞台そでに引っ込んで、赤ちゃんを抱っこしてきた小明さん。報道陣に赤ちゃんのお顔を見せてくれました。

 ゾンビだ……!!

 ……カワイくない。というか、怖い!! ちなみに0歳児のお子さんは、ゾンビ姿の小明さんを見ても泣かずにニコニコしていたそう。

 小明さん「さすが私の産んだ子!」とうれしそう。

 そして、ひと足お先に、ZDUを体験されたという小明さん。「かつてないスリルでした。冷や汗がとまらなかったです……。

 室内だから短いと思ったら思ったより長かったですね」とZDUについてコメント。自分がゾンビでも、他のゾンビが怖いのは別の話のようです。

 鬼ヶ島の和田さんと野田さんも登場。野田さんは、ゾンビになって「ゾンビ〜〜ゾンビ〜〜」と言いながら入場。小明さんからは「自己申告制なんだ!?」、そして高橋さんからは「ゾンビというより、肌の汚いサラリーマンですよ」という的確なツッコミが。

 鬼ヶ島さんは、昨年ライブ「鬼ヶ島 イン ワンダーランド」で、ゾンビコントを披露したというゾンビ好きのコントトリオ。人気のゾンビドラマ「ウォーキングデッド」と同名のネタももっているそうです。 ちなみに、今回の「ゾンビ屋敷ZDU」は、秋からはじまる「ウォーキングデッド シーズン6」ともコラボしています。

 会場にはあちこちに、ポスターが貼られ、ゾンビの盛り上がりを感じます。今年10月12日の月曜祝日、FOXチャンネルで世界同時放送。ゾンビ好きは見逃せません!

 そろそろ、トークの時間終了……とここで、「ちょっと待ってくれ。全員あつまれ!」とマイケルティーさんから号令が。すると、ゾンビキャストの方々が登場。

 わらわらとゾンビが増殖して群がる……。ゾンビに襲われる和田さん、恐怖に震える高橋さん。

 一旦は暴れ回ったものの、マイケルティーさんに銃殺(ゾンビは死なないけれど)されて、大人しくなったゾンビたち。それ以降はフォトセッションのために整列するなど、

 とても従順です。何といっても創造主はマイケルティーさんですから。このゾンビたちは、悪魔の手(マイケルティさん)によって作られた特殊加工・特殊メイクをした演習用ゾンビ・実践用のゾンビなのです。

 実際に「ゾンビ屋敷ZDU」の中のゾンビは、ゾンバリアーというボタンで制御できます。マイケルテーさん曰く、「ゾンビへの対抗方法と言えば銃での攻撃だが、銃社会ではない日本で、ゾンビに対抗するリアルな方法を考えた」とのこと。

 (日本は銃社会ではないと言いながら、ご本人がさっき思いっきりぶっ放していましたら、それは忘れましょう……)

 ゾンビたちが暗闇にひそみ、私たちのゾンビ撃退術の練習台になってくれるわけです。なんだか一方的に練習台にするなんて申し訳ない気持ちも……。まぁ、ゾンビだしいいか。

 女子高生、工事現場の人、コックさんなど身近なゾンビたちばかり。ゾンビに囲まれた創造主マイケルティーさんは、ヒーローものの主人公のようです。

 (どちらかというとダークヒーローみたいですが……)。ゾンビと人間が入り乱れる、異色のトークイベントでした。



いよいよゾンビ防衛大学へ体験入学……

 さて、待ちに待った、ゾンビ防衛大学への体験入学。教官から、ゾンバリアーの使い方を学びます。

 しかし、ここでゾンビ防衛大学に危機到来! 安全が保証される中で、撃退術の練習をするはずが、そうはいかなくなったようです。パニックが起きた学校内に乗り込むことに……。

 ゾンバリアーのスイッチは、屋敷内のあちこちにあり、簡単に見しかし、中には「えーっ、こんなところのボタン絶対押せないよ!!」というところにもボタンが設置されています。

 さっそくゾンビが出現! ゾンバリアーでストップ!! ちゃんと止まってくれました。しかし、場所にもよりますが、1〜2秒で効き目がなくなりますので、苦手な人はゾンビが止まった隙に、ササッと逃げましょう。

 ※ボタンの設置場所によって、ゾンビを止められる時間が異なるとのこと。これにはウィルスの濃度や、感染の進行具合が関係しているとの噂。

「ゾン防まんじゅう」なる箱がたくさん置かれた部屋で、おばちゃんゾンビを発見しました。大阪からはるばる来てくれたようです。箱の周りにはネズミ、だったと思しき生き物の死骸……。何を意味するのでしょうか。

 そういえば、さっきの映像でもネズミの声が。屋敷内の小道具にもストーリーの謎が隠されているよう。余裕があればいろいろ見ながら進んで行くという楽しみ方もできます。



 いきなり、チェーンのかかった部屋から閉じ込められた人(ゾンビ)の手が出てきました……。マイケルティーさんお得意の、リアルで怖〜いビジュアルもあちこちで見られます。

 救護室は死体だらけ。一体ゾンビ防衛大学で何があったのか……。ミステリー要素も満載です。襲ってくるゾンビをゾンバリアーで防ぎながら、とにかく逃げます。ゾンビを自分で制御できるところが新感覚でした。



身近な人がゾンビになる恐怖を表現

 さまざまな作品で、背筋の凍る恐怖世界を作りだしているマイケルティーさん。「今回は、原宿という街中でゾンビが発生したときの怖さ、特に、自分の身近な存在がゾンビになったら怖いものです。そういった恐怖を表現しました」とコンセプトについて語ってくれました。

 確かに今までのゾンビは、元々海外からきていることもあり、どこか違う国のお話のように感じていました。でも原宿ゾンビは、実際にいそうなゾンビたちばかり。

 本当は、いつゾンビが襲ってきても不思議じゃないかも……という気になってきます。日常に潜む恐怖のようなものを感じました。

 マイケルティーさんが産みだした、さまざまな原宿ゾンビたちをご紹介。

研究員風サードインパクト? 某第3東京市の中学校制服ザ・原宿なKAWAIIゾンビガール裏原? ストリート系ゾンビだYO!セーラー服&ルーズソックス 女子高生ゾンビジャケットにライン入りジャージという斬新なファッション交通誘導員ゾンビミリタリーっぽい服装。恐らくZDU内での感染者

 原宿にいそうなゾンビたちは、見ているとどことなくコミカル。

 マイケルティーさんによると「スリリングの中に、コミカルな要素があり、混沌とした状態の中で敵に立ち向かうところや、事件が同時多発的に起こるといった部分は『踊る大走査線』の世界観を取り入れています」とのこと。

 なるほど〜。怖いだけではなく、エンタメ要素盛りだくさんで楽しめるゾンビ屋敷となっています。

写真スタジオではゾンビが待機。グッズも充実!

 さらに、ゾンビはゾンビ屋敷にとどまらず、写真スタジオの中でも待機しておりました。

 ゾンビ屋敷の入り口付近にある写真スタジオでは、かわいい原宿ギャルゾンビと一緒に写真撮影できます。今回、初めてゾンビになったというギャルゾンビさん。

 鏡で自分の顔を見るのが怖かったそうです。ポージングの練習をしながら待機しておりました。研究熱心なゾンビです。



 撮影代は、1人800円、2人650円、3人500円。人数が増えるほど、お得。タトゥシールを購入すれば傷メイクも可能です。

 ゾンビものホラーグッズの販売コーナーも設置されており、脳みその貯金箱、ゾンビペンなどコミカル要素多めのゾンビグッズが並びます。バッチやZDUのIDカードも。

 あまりのかわいらしさに、さっそくゾンビペンを購入。

 会場の周りにはあちこちに、「ウォーキングデッド」のポスターがありました。10月12日のシーズン6の放送が待ち遠しいです。 ゾンビアイドル小明さんもフランス人の旦那さんと「ウォーキングデッド」を一緒に見て結婚することになったとか。恐怖を一緒に体験すると仲も深まるかもしれません。

 原宿デートで、『ゾンビ防衛大学』体験入学をオススメします。

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(取材/橋村望)

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