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 2007年のオーディション合格からグループに在籍したAKB48・倉持明日香(25)が、8月17日のAKB劇場での公演をもって卒業することが発表された。第一報は7月19日付の『サンケイスポーツ』で報じられ、本人のインタビューも掲載されていたが、この“地殻変動”にメディア関係者は驚きを隠せないようだ。

日刊スポーツの独壇場、だったはずが…

 現在、チームKキャプテンの倉持。だが、同紙で「自分のやるべきことは終わった」と語り、卒業後は夢だったスポーツキャスターを目指すという。

 スポーツ紙で卒業を自ら発表したのはAKBの歴史上初の出来事。紙面には倉持の父親で元ロッテの野球解説者・倉持明氏(62)、ヤクルト監督の古田敦也氏(49)の応援コメントも添えられていた。

「しかしAKBとスポーツ紙を巡っては、AKB専門紙『月刊AKB48グループ新聞』を発行するなど“AKB新聞”と揶揄されている『日刊スポーツ』の独壇場というのが定説でした。先日卒業が明らかとなった松井玲奈(24)も日刊スポーツのスクープが発端だったし、過去の人事やイベントの重大発表は、ほぼ日刊スポーツが先行していた。これはAKBがブレークする以前、2009年の第一回選抜総選挙の取材に、唯一参加したスポーツ紙が日刊だったためだと言われています」(スポーツ紙記者)

 こうしていわば“蜜月関係”を築いていたAKBと日刊スポーツだが、今回独占ネタに預かったのはサンスポだった。

「傍から見ると、倉持の所属事務所とサンスポは昔から関係が深いため、今回は事務所が独自にネタを振ったようにも感じられます。しかし、ことAKBに関してはこの手法は通用しなかった。各々の事務所以前に、まずはAKBの全体管理を行うAKSが介入してくるため、単に事務所とメディアのお付き合いだけでネタを回すことなどできなかったはずです」(同記者)

 しかし日刊が松井の卒業をスッパ抜いた際には、他のスポーツ紙から少なからず“泣き付き”が入っていたという。

「各スポーツ紙のAKB担当が、『次は自分たちの媒体で発表させてほしい』とAKSに要請したんです。そこで今回はテストケースとして、サンスポインタビューでの卒業発表が実現したと聞いています」(芸能プロ関係者)

 倉持の所属事務所といえば、NEWS・手越祐也(27)との交際が話題になった柏木由紀(24)の所属事務所でもある。

「この件を巡って、サンスポが何かしら“火消し”に協力したか、あるいは今後の宣伝協力など、何らかのバーターが取り決められているのかも知れません。倉持と柏木は、高城亜樹(23)とともに音楽ユニット『フレンチ・キス』でも活動していますからね」(同関係者)

 なお、現在AKBと紙媒体を巡っては、秋元康総合プロデューサーと安倍晋三首相の蜜月を報じた『フライデー』(講談社)が、秋元氏の怒りを買って“出禁”状態であることが判明している。

 どれほどのスキャンダルが週刊誌で報じられても、こと紙媒体においては絶対的な圧力で封殺してきたAKBだが、良好関係だった『フライデー』への制裁は異常事態とも言える苛烈なもののようだ。

 良好関係だった週刊誌との関係性を反故にし、またスポーツ紙の“ご贔屓”ルールも崩壊しつつある現状、今後さらなる異変が訪れるのかもしれない。

(取材・文/一樹守)