2年目の来季も活躍が期待される阪神の呉昇桓[Getty Images]

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 来日1年目の今季に39セーブをマークし、最多セーブのタイトルを獲得した阪神の呉昇桓。クライマックス・シリーズでもファーストステージから6連投で、日本シリーズ進出に貢献するなど大車輪の活躍を見せたが、阪神ファンにとっては、来シーズンも今季のように活躍してくれるか気になるところだろう。

 過去の韓国出身投手の2年目を振り返ってみると、呉昇桓が三星時代の指揮官だった宣銅烈は、来日2年目に43試合に登板して38セーブ、防御率1.28の成績を残している。1年目は日本の野球に馴染めず38試合に登板して3セーブ、防御率5.50と精彩を欠いたが、2年目は韓国で通算367試合に登板、146勝40敗132セーブ、防御率1.20の成績を残したスーパースターの意地を見せた。

 ヤクルトで抑えを務めた林昌勇は、サイドスローから繰り出される150キロを超えるストレートを武器に、呉昇桓同様、1年目から30セーブ以上をマーク。2年目はセーブ数こそ減少したが、防御率は3.00から2.05に良化。特に7月終了時点で、39試合に登板して防御率0.23と抜群の安定感を誇っていた。

 その他にもサムソン・リー、具臺晟なども1年目より良い数字を残している。また、打者でも2年目に数字を良化させる選手も存在しており、韓国人選手が日本の野球に適応し、2年目に成績を上げる傾向が見て取れる。

 そうなると、2年目を迎える呉昇桓の活躍は間違いなさそうだが、果たして結果は…。

韓国出身リリーフ投手の1年目と2年目の成績

宣銅烈

【1年目成績】38試合 5勝1敗3S 防御率5.50

【2年目成績】43試合 1勝1敗38S 防御率1.28

林昌勇

【1年目成績】54試合 1勝5敗33S 防御率3.00

【2年目成績】57試合 5勝4敗28S 防御率2.05

呉昇桓

【1年目成績】64試合 2勝4敗39S 防御率1.76

【2年目成績】?

<その他>

具臺晟

【1年目成績】51試合 7勝9敗10S 防御率4.06

【2年目成績】22試合 5勝7敗0S 防御率2.52

サムソン・リー

【1年目成績】11試合 1勝0敗0S 防御率4.68

【2年目成績】36試合 6勝5敗3S 防御率2.83

李承※(火へんに華)

【1年目成績】100試合 打率.240 14本塁打50打点

【2年目成績】117試合 打率.260 30本塁打82打点

李大浩

【1年目成績】144試合 打率.286 24本塁打91打点

【2年目成績】141試合 打率.303 24本塁打91打点