中国メディア・参考消息網は6日、北朝鮮が1970年代にスウェーデンから購入したボルボ車1000台の代金を、40年以上が経過した現在になってもまだ支払っていないとするスペインメディアの報道を引用して伝えた。

 記事は、70年代に当時のスウェーデン左派による取り成しで、同国が北朝鮮に対してボルボ144型自動車1000台を販売するという内容を含む一連の合意に達したと紹介。しかし、自動車を受け取って以降北朝鮮が一貫して代金の支払いを拒否しているとした。

 そのうえで、スウェーデンの貿易投資委員会が74年以降毎年北朝鮮に対して計算書を送付していること、40年以上が経過した現在、利息だけで3億ユーロ(約408億円)に達しており、スウェーデン政府も非常に注視していることを伝えた。

 スウェーデンが北朝鮮から「踏み倒し」されているのはボルボ車だけに限らないという。たとえば、ローレックスの腕時計2000本の代金も受け取っていないとのことだ。

 記事は最後に、当時「販売」されたボルボ144型車1000台のうち、一部は今もなおタクシーとして平壌の街を走っていると紹介。「北朝鮮は十分に車を利用する一方で、なおも代金を支払う意思は持っていないようだ」とした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)