時代遅れの最新機種だからこそスマホのサブに最適なガラケー、ソフトバンクモバイル「301Z」

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NTTドコモやKDDIから通称夏モデルと呼ばれる最新機種が投入され始めた。Xperia Z2やXperia ZL2といったXperiaシリーズはもとより、防水となったGALAXYや健闘している国産メーカーからも目が離せない。
そのような中、ソフトバンクモバイルより突如夏モデル第2弾が発表された。

その名も「SoftBank 301Z(ZTE製)(以下301Z)」である。

実はこの「301Z」というモデル、プリペイドサービス「プリモバイル」専用機として開発されたガラケー(フィーチャーホンフォン)なのだ。そのため、スマートフォンに搭載されているような機能は一切無い。それどころか、昨今のガラケーに搭載されているワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信も無いどころか、Webブラウザさえも搭載していない。

何ができるか、主に「通話」と「メール」だ。

●そのシンプルさこそが注目ポイントだ
ナイナイ尽くしの「301Z」には魅力的なポイントが多くある。

・大容量バッテリー1,100mAhを搭載
  連続待受約680時間(約28日間)、連続通話時間約330分(約5.5時間)という超スタミナバッテリーとなっている

・緊急速報メール対応
  緊急地震速報の受信ができる

・プラチナバンド(900MHz帯)対応
  郊外や地方などでも電波がとぎれにくい

・約85gの軽量設計
  スマートフォンのお供として持ち歩いても邪魔になりにくい軽さ

・microUSBでの充電が可能
  Androidスマートフォンやタブレットで利用しているケーブルをそのまま利用できる

・2.4インチQVGA(240x320ピクセル)液晶に200万画素カメラ搭載
  写真付きメールをする程度であればじゅうぶんな性能

・microSDHC 32Gバイトまで対応
  別売のmicroSDHCを挿入することで大容量データも持ち運べる

上記のように、通話に特化(フィーチャー)したコンパクトな電話機という位置づけになるだろう。まさに、スマートフォンやタブレットのお供に丁度良い最新モデルである。


301Zの背面 安っぽい?いやいやシンプルで美しいとさえ思える


●価格の安さもポイントのひとつ
さらに付け加えたいのが「301Z」は本体価格が安いことだ。
スマートフォンは数万円から、高いものでは10万円近いモデルも存在する。対して「301Z」はオープン価格だが、ソフトバンクオンラインショップでは4,000円分のチャージ込みで5,980円(税込)だそうだ。さらに、発売日となる6月6日から6月30日までの間はキャンペーンとして4,980円(税込)で販売されるとのこと。チャージ分を抜くと(キャンペーン期間中は)本体価格は実質980円となる。

つまり、ちょっとしたお小遣いでも購入できるという敷居の低さも良い。

●ガジェットオタク歴が長い人ほど安心するスペック
最近のスマートフォンや、高性能フィーチャーフォンと比較すると、なんだか心もとないスペックであるが、筆者のように古参とも言われるガジェットオタク歴が長めの利用者からすると懐かしい気持ちになるモデルである。

「2.4インチQVGA、ああ、11年前に出たスペックだね」「200万画素オートフォーカスカメラ、そんな性能のmovaケータイもあったなあ」と、まるで同窓会で懐かしい面々と再開したかのような気持ちにさせてくれる。

当然、ガジェットオタクではない人でも、10年以上前よりケータイを慣れ親しんでいる人であれば「懐かしいな」という気持ちになってくれるに違いない、と思いたい。

そんな”時代遅れの”最新機種こそが「301Z」である。

大画面のスマートフォンに飽きてきた、ちょうど小さな通話用2台目が欲しい、飲み会で「なにこれ?」と言われたい。そのような人にオススメしたいモデルである。


301Zのスペック表(ソフトバンクモバイルHPより)



布施 繁樹