13日にローマ法王フランシスコ1世に謁見したイタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシが、その後記者会見に応じた。同選手は謁見や14日のアルゼンチン戦について、次のように話している。

「法王にお会いできたのは初めてだ。これまでの法王とは違うみたいだね。もっとシンプルだ。そのシンプルさが、さらに素晴らしい。アマチュア精神に関するお話は、純粋なものだった。サッカーが楽しみ、ゲームでしかなかったときのことだね」

「今回のアルゼンチン戦は非常に重要だ。ジュネーブでのブラジルとのフレンドリーマッチと同じだよ。(リオネル・)メッシがいない? 僕にとっても残念なことだ。初めて対戦できれば、楽しかっただろうね」

「コンフェデレーションズカップのイタリアは、最強のチームたちとも渡り合えることを示した。僕らはスペインよりも良いプレーをしたんだ。僕は、彼らがずっと最強のチームだと思っている。でも、アルゼンチンには強い選手があまりにたくさんいるし、彼らもベストのチームだよ」

また、デ・ロッシはクラブと代表のチームメート、FWパブロ・オスバルドの去就について聞かれると、次のように話している。

「オスバルドのローマでの今後について、楽観的でいられるかどうかは分からない。彼がローマで幸せなら、僕は満足だ。ほかの場所で幸せでも、僕は満足だよ。でもその場合、ローマはとても強い選手を、僕は友人を失うことになる。彼はドレッシングルームでも良いヤツなんだ。ブーイングを受けるとは思わない。理由がないよ」

「僕の今後? ローマはずっと僕の人生の一部だ。近いうちに、ローマでの僕の今後についても話すよ。夏にいろいろ噂されるけど、僕は一度にすべてをはっきりさせる。僕は自分の人生に満足しているよ。この2年間、サッカーという点では、結果という意味では、幸せじゃなかった。5月26日のこと(ラツィオにコッパ・イタリア決勝で敗北)もね。でも、物事は一瞬で変わり得るんだ」

また、デ・ロッシはイタリアサッカーが遅れていると話している。

「ローマダービーの前に僕と(アントニオ・)カンドレーヴァなど、両チームが一緒になって記者会見をする? 準備はできていないと思う。良いことだろうけどね。でも、(ミラレム・)ピアニッチは、もしラツィオにゴールを決められてしまうとしたら、それが(セナド・)ルリッチだったらいいと言ったら、罵倒されてしまった」

「その点で、イタリアサッカーはイングランド、スペイン、ドイツと比べて遅れているんだ。スタジアムや日程、ピッチもね。いつかローマを離れるとしたら、僕は国外へ行くだろう。イタリアのほかのチームのユニフォームを着てプレーすることはできないという理由からだけじゃなく、枠組みとして、プラスの何かがあるからだ。その上で、イタリアサッカーが最も難しいことは変わらないけどね」

「代表とローマではパフォーマンスが異なる? 代表のときと同じように、クラブでもうまくやれると思うよ。僕の過去がそう示している」