大津にとって、A代表の初ゲーム。臆することなく、積極的なプレーを続けた (Photo:Tsutomu Kishimoto/PICSPORT)

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「これを覚えておけば大丈夫」見てたふりができる、6つのポイント

2月6日、今年初めてのゲームとして、日本代表はラトビア代表との親善試合を行った。この試合を、もしも見ていなくても、絞り込んだ6つのポイントを覚えておけば大丈夫!!


1.日本代表が快勝!
41分岡崎慎司、60分本田圭佑、61分岡崎慎司のゴールで、今年の初戦を日本代表が3-0と快勝した。


2.ラトビアは弱かった?
現在ラトビアのFIFAランクは104位。21位の日本との差は明白で、とうとう川島永嗣を脅かすシーンは作れなかった。ボール支配率も日本が60%、ラトビアが40%と圧倒的な差をつけた。


3.重視したのはコンディション
先発したJリーグ組はDFの今野泰幸ただ1人。その今野も後半に交代し、途中出場を合わせてもJリーグ組は今野、伊野波、前田の3人のみだった。これは現在リーグ戦の真っ最中であるヨーロッパ組のほうがコンディションがいいだろうというザッケローニ監督の考えから。選手発表の会見、言葉どおりのメンバーだった。


4.試合のテーマは「復習」
日本はザッケローニ監督の主流の戦術である[4-2-3-1]だけで戦った。所属チームでは別のポジションでプレーしている選手もいるため、「このチームに来たら我々のやり方でプレーする」(ザッケローニ監督)というのを思い出させるためだった。


5.活躍したのは誰?
まず2ゴールの岡崎慎司。ただし、1人FWだった前半よりも右MFの後半のほうがいい出来だった。1ゴールの本田圭佑は持ち前のパワーを発揮する場面が少なかったが、それでもふわりと蹴って得点を決めた場面はさすが。また乾貴士の積極性が目立ち、香川真司が絡むと攻撃がスムーズになった。ボランチや守備陣は、相手がほとんど攻めてこなかったことを考えると評価なし。初招集でデビューした大津祐樹は臆せずプレーし、今後に期待を抱かせた。


6.で、結局どうだったの?
ヨーロッパ組を中心に、ザッケローニ監督の戦術復習はしっかりできた。しかもみんな忘れていなかった。だが、これで3月のワールドカップ最終予選、ヨルダン戦対策が万全かというと、そうではない。計算問題と応用問題くらいの差がある。

以上を踏まえつつ、ラトビア戦の感想を聞かれたら「去年11月のオマーン戦以来の試合だったから、リブートの相手としてラトビアはよかったんじゃない? 快勝できたしザックの戦術はしっかり浸透していたのもわかったし。本番もこの調子でいってくれればいいね!」と言っておけば、ポジティブな人たちに受け入れられます。

岡崎慎司
これまでの最多、海外組10人が先発した

岡崎慎司
前半41分、代表通算30点目となる先制ゴールを奪った岡崎(写真右)。ホッとした表情を見せていた

 (Photo:Tsutomu Kishimoto/PICSPORT)