「サムゲ荘のキムチな彼女」と題した日本の同人誌の漫画に、韓国人歌手のPSYが暴力団として登場し、韓国内で物議を醸している。複数の韓国メディアが25日付で報じた。  韓国メディアは、「PSYが暴力団? 度を越した日本の漫画にネットユーザーが憤り」、「PSYが女子高生を誘拐・暴行・拷問、日本の漫画の衝撃」などの見出しで伝えた。

 この漫画には、サングラスをかけスーツを着た男が「江南スタイル!」という掛け声とともに、眼鏡をかけた男子生徒を暴行するシーンが出てくると紹介。この登場人物の人相や衣装は誰が見てもPSYを描写していると指摘した。

 アニメや漫画などの同人誌は、一部のファンが主人公をパロディー化して登場させた二次創作作品で、成人向けが多い。韓国メディアは、日本の有名なアニメ「サクラ荘のペットな彼女」のパロディーだと説明。「サクラ荘のペットな彼女」の6話では、原作で「おかゆ」だった料理が、アニメでは「サムゲタン」に脚色されたことから、反韓流の読者や原作ファンたちを刺激したと解説した。

 問題視された漫画にはPSYが男子生徒を暴行する場面だけでなく、女子高生を縛ってサムゲタンやキムチなどの韓国料理を強制的に与える拷問シーンも含まれているという。

 韓国のネット上では、この同人誌に対して「嫌韓流主義者たちのレベルを如実に表すもの」、「幼稚さの極みだ」、「常識が通じない扇動にその都度興奮する必要はない」といった非難の声が上がった。(編集担当:李信恵・山口幸治)