ついに12月23日、マヤ歴による人類滅亡のXデーまであと1週間をきった。その予言が当たらないことを祈るばかりだが、もしその日人類が滅亡しなかったとしても、新たな脅威が宇宙からやってくる可能性があるという。

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現在、NASAの一部の科学者たちの間でまことしやかにささやかれている重大な懸念……それが土星の大爆発なのだという。

発端となったのは、2011年初頭に観測された土星の巨大嵐。これが、これまで太陽系内で検出された最大で最高温の渦を発生させたのだ。

太陽から遠く離れ、太陽エネルギーの到達しない土星はこれまで極寒の氷の星だと思われていた。しかし、NASAの土星探査機カッシーニが検出した土星の気温は、一時、84℃も上昇するという、これまでの常識では考えられない現象が起きているのだ。

土星の気温が一気に84℃も上昇するには、内部から猛烈な熱を発生させているとしか考えられない……。つまり重力崩壊によって土星中心部で急激な核反応が起こっている可能性があるのだという。

もし地球の35倍もの質量を持つ土星が核爆発を起こせば、地球もタダでは済まない。科学者たちが言うには、最悪の場合、バランスを失った月が銀河の彼方に飛び去るか、地球に落下することになるだろう。

(取材・文/近兼拓史)