「これらの批判は理解できないね。僕らのプレーはボールタッチと選手間のパスをベースにしている。４年前から僕らはこうやってプレーしているんだ。試合に勝てないと、疑問が生じてくるものだよ。ワールドカップでもそうだった」

レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督が、イタリアとのEURO2012初戦における世界と欧州の王者スペインを批判したことについて、スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツはこのように反論した。

スペインのビセンテ・デル・ボスケ監督が、ストライカーを外してキックオフに臨んだことについて、ブスケッツは「僕らには明確なアイディアがある。まったく問題なく、全員が監督の指示を理解しているよ」と述べている。

スペインはイタリア戦でのピッチコンディションを批判していたが、ブスケッツは改めてこう話した。

「言い訳ではない。ピッチコンディションは両チームの損害となる。でも、僕らのようなスタイルのチームの方がより罰せられるんだ。一つ例を挙げよう。バスケットボールで３ポイントのラインが遠くなっていたら、ロングシュートをより得意とするチームにとってより問題となるだろう」

スペインは14日の第２節でジョヴァンニ・トラパットーニ監督率いるアイルランドと対戦する。ブスケッツはこの一戦について、次のように続けている。

「僕らはスタイルを変えない。彼らが守りを固めてくるなら、鍵を握るのは忍耐力だ。ただ、彼らがそういうプレーをするかどうかは分からない。ボールを速く回して、できるだけポゼッションすることが必要だ。彼らに危険な場面をつくらせないようにね」

「すぐにゴールを奪うことができれば、僕らは落ち着くことができる。彼らはよりオープンにならなければいけないだろう。プレッシャーがあるのは当然だよ。勝っていると、人は慣れてしまうものだ。全員がうまく感情をコントロールできなければいけない。そしてここでは、レアル・マドリーやバルセロナの選手だけじゃなく、全員がそれをやれるんだ」