台湾で広がる嫌韓感情、韓国「日本には寛大なのに」と不快感

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台湾で嫌韓感情が高まっているという。韓国メディアは「韓国に対しては嫌韓感情を見せるのに日本には寛大」などと伝えており、台湾人に不快感を示している。

台湾人の嫌韓感情とはどのようなものなのだろうか? 報道によると、昨年末にはこんな出来事があったという。ある台湾のコメディアンが韓国を訪問した時のこと、宿泊先のホテルでコーヒーポットが故障しており、そのせいで火傷を負ってしまった。その後、コメディアンは台湾に戻るとすぐさま空港で記者会見を開き、「客が火傷を負ったのに韓国のホテルは責任をとらなかった」と発言。高級ホテルとは思えない対応だったと不満を述べ、「韓国はレベルが低い国」と嫌韓感情を露にした。

当然、多くの台湾のメディアはコメディアンの発言を取り上げ、2008年に北京五輪でテコンドーの判定をめぐって両国がもめた問題を絡めながら、韓国を批判的に報じた。

今年3月には、台湾の女優が韓国で番組撮影中に、韓国人スタッフから差別的な扱いをされたと発言。台湾のネット上では「韓国人に礼儀がないのは知っていたがここまでとは…」「韓国芸能人が台湾に来たら同じことをしてあげるよ」「韓国ドラマを見るな」などといったコメントが書き込まれた。

また、台湾で走るタクシーの窓に、韓国人の乗車を拒否する張り紙が貼られていることが判明し、韓国で物議を呼んだりもした。

韓国はこのような嫌韓感情の高まりに警戒感を示す一方、台湾の親日ぶりには不満を感じているようだ。今年2月、台湾で芸能活動をしている日台ハーフのタレントMakiyo(川島茉樹代)が、タクシー運転手を暴行し、逮捕されるという事件があった。Makiyoはその後、台湾で強い非難を浴びたのだが、韓国メディアは「これが韓国人だったら外交問題になっていただろう」と伝え、台湾は日本人に対しては優しい対応を取る傾向があるとの見方を示した。

ある在台韓国人は台湾で広がる嫌韓感情について、「92年に国交断絶してから関係が悪化した。最近では、台湾企業がライバル関係にある韓国企業に押されていることや、韓流がアジアでブームになっていることから韓国に嫉妬しているのかもしれない」と考察した。

参照:アジア経済
参照:ヘラルド経済

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