悪夢は終わった。主審の試合終了のホイッスルは、ひどい夢の中でお気に入りの歌のように響く、朝の目覚ましのようだった。6日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、ミランはアーセナルに敵地で0−3と敗れている。だが、合計スコアは4−3で、ベスト8進出を果たした。

バルバラ・ベルルスコーニ女史は「本当に苦しかった」とコメント。満足というより、緊張した様子でスタジアムを後にしている。一方、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は『スカイ』で、「選手たちは私が太っていると思い、痩せさせたかったんじゃないか」と冗談を飛ばした。同監督は試合について、次のように話している。

「分析しなければいけない。我々は3人のアタッカーで戦い、守備で苦しむのはあり得たことだ。すぐにCKで失点し、後半は素晴らしい戦いをした。多くのチャンスをつくったし、4点目を奪われるピンチは一度だけだった。負けたことは残念だ。だが、我々はベスト8に進んだんだよ。目標達成だ」

アッレグリ監督はメンタル面でのアプローチ失敗を否定している。

「恐れてはいなかった。ファーストレグで大きな結果を出していたが、ウチには国際舞台での経験が少ない選手たちがいたんだ。ハーフタイム? 選手たちには、前半のことは忘れろと伝えた。それでより前線でボールをプレーできるようになったんだ。たくさんのラストパスを出した。それで最後までバランスを取れたんだ」

「心配はしていない。苦しむこともあると分かっていた。敵地でのユヴェントス戦のようなプレーだったね。決して相手を抜くことができず、DFたちがボールを回していた。だが、リーグ戦においてパレルモ戦が重要な試合になったのと同じように、今夜の試合もこのシーズンにおいて重要となり得る。ラウンドを突破できなかったら、本当にひどい痛手となっていた」