ヒューゴの不思議な発明<br />(C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved
 本日27日(日本時間)に開催された「第84回アカデミー賞」授賞式にて、3月1日(木・映画の日)より公開となる巨匠マーティン・スコセッシ監督の最新作『ヒューゴの不思議な発明』が『アーティスト』と並び最多5部門を受賞した。

 『ヒューゴの不思議な発明』は、マーティン・スコセッシ監督が初の3Dに挑んだ、新ジャンルの魔法のような3Dビジュアル・マジック。1930年代のパリを舞台に、駅の時計台に隠れ住むひとりぼっちの少年ヒューゴが、不思議な出会いを通じ、世界の運命を変えてしまう秘密を探し当てるというストーリーに、映画の父として知られるジョルジュ・メリエスの半生をミックするするという、驚くべき発想とアイデアで物語を紡ぎ上げた。約120年前に生まれた“映画”という“夢の発明”を、スコセッシ監督が溢れんばかりの“映画愛”と“映画へのオマージュ”を込めた、渾身にして集大成とも言うべき最高傑作となっている。

 すでに69歳となるスコセッシ監督だが、先日の来日時には、将来映像系の仕事を目指している学生150名を前に、一夜限りの特別講座を開講し、白熱した質疑応答を実施。世界が敬愛する映画人のスコセッシ監督が、3Dという新しい技術を使って映画創世期を描いた本作は、撮影賞、美術賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞の技術賞を総ナメし、彼ならではの宝箱のような美しい映像で描く、魔法のような世界感が高く評価された。

「第84回アカデミー賞」特集ページ
ヒューゴの不思議な発明 - 作品情報

■関連記事
【速報】「第84回アカデミー賞」、注目の“映画愛”対決は『アーティスト』が制す
インタビュー:クロエ・グレース・モレッツ「人生は美しいと感じるはず」
小雪がスコセッシ監督に花束贈呈「子どもと一緒に観られる」
【速報】「第84回アカデミー賞」ノミネート発表、『ヒューゴの不思議な発明』が最多11部門
【速報】第69回ゴールデン・グローブ賞、『アーティスト』が最多3冠