「マドリーはわずか、バルサはたくさん」。『マルカ』の報じ方は、2011年7度目、そして最後のクラシコを完璧に表している。公式戦15連勝とジョゼ・モウリーニョ監督が就任してから最高だったレアル・マドリーは、輝かしいバルセロナによって地面へと引き戻された。スペインのメディアはそれを認めている。マドリー寄りのメディアも含めて、だ。

「ベストが勝った」と報じた『アス』は、「メッシとイニエスタは素晴らしく、クリスティアーノ(・ロナウド)は最悪の夜だった」とし、「苦悩相手のサッカー」と称した。これは、ジョゼ・モウリーニョ監督がインテル時代、カンプ・ノウでのチャンピオンズリーグ・バルセロナ戦を前にした会見で残した発言を指してのことだ。

2010年春、モウリーニョ監督はインテルに夢があり、バルセロナは苦悩に取りつかれていると語った。だが、今はそれが逆転しているということだ。「バルセロナはその伝説を大きくし、コンプレックスを増幅させた」と『アス』は報じている。

同紙のアルフレード・レラーニョ編集長は、「バルサはマドリーより優れている。以前もそうだったし、そうあり続けている」と述べ、「真のサッカーの夜で、最終的な真実だ。バルサの方が上だ」と断じた。マドリディスタを公言しているジャーナリストのトマス・ロンセロ氏も、「悪夢は続く」と述べた。

『マルカ』では、サンチャゴ・セグロラ氏が「バルサ帝国」と称したコラムで、「レアル・マドリーには火薬がないまま」と伝えた。トーマス・グアシュ氏は「親愛なるモウ…これは5−0よりもずっとひどい」とのタイトルで、「前半20分以降のマドリーは真の崩壊だった」と述べている。

一方、バルセロナ側は勝利を喜んでいる。『スポルト』は『英雄たち!』とチームを称え、「クラシコでサッカーのレッスンをして逆転」と報じた。『ムンド・デポルティボ』は「チャンピオンの一撃」、「22秒で失点も、ベルナベウでまたバルサの展示会。レアルを引きずり倒し、リーガのリーダーとして日本へ」と伝えている。また、『スポルト』は「バルサがまたサッカーレッスンでマドリーを裸に」とも述べており、『ムンド・デポルティボ』のサンティ・ニコラ編集長は「モウリーニョはこのバルサを相手に失敗」と主張した。

一般紙では『パイース』がセスク・ファブレガス、リオネル・メッシが喜ぶ写真とともに、「グアルディオラのバルサは王であり続ける」と報じた。『ムンド』は「バルサが再びマドリーを上回る」、カタルーニャの『バングアルディア』は「マドリーがまたもひざまずく」と伝えている。彼らは「ベルナベウの支配者」、「白の祭典が続いたのは1分だった」と、バルセロナを称えた。