ロッキ主審のことは忘れ、リーグ中断を生かし、新たな歩みでリスタートを切る。議論を呼んだナポリ戦から一夜、インテルはページをめくろうとしなければいけない。

序盤戦のインテルにとって、数字は厳しいものとなっている。リーグ戦での勝ち点は4ポイント。スーパーカップやチャンピオンズリーグを含め、8試合で5敗も喫している。それだけではない。サン・シーロでの3試合(ローマ、トラブゾンスポル、ナポリ)では、1ゴールも挙げていないのだ。

インテルは攻撃において、適切なオートマティズムを見つけることに苦戦している。ジャンパオロ・パッツィーニは、すべてのボールに飛び込む点で称賛に値するが、前線のチームメートとのコンビネーションを欠いている。その筆頭がディエゴ・フォルランだ。おそらく、代表ウィーク明けにはディエゴ・ミリートが戻ってくるが、彼とパッツィーニもまた、正しい「化学反応」を見つける必要がある。

サン・シーロで苦しんでいる攻撃陣だが、守備陣はあらゆる場所で苦戦している。リーグ戦5試合で11失点を喫しているのだ。これは明らかに多すぎる。以前は3バックが問題だったが、現在は中盤でのカバーリングを少し欠いているようだ。

ルシオは3冠を獲得したときのレベルになく、攻撃に上がりすぎで、全体的に少し集中を欠いているように見える。ナポリ戦では長友佑都が2つの重大なミスを犯し、クリスティアン・キヴは足首を再び痛めた。彼のケガの状態はこれからチェックされることになる。

また、インテルはナーバスになっている。確かに、判定ミスには事欠かない。だが、そこにあまりに集中し、怒りを闘争心に変えることができなければ、危険な言い訳ということになりかねない。