12日深夜、フジテレビ「すぽると!」では、サッカー女子日本代表・澤穂希のインタビューが放送された。

女子W杯で歴史的快挙を成し遂げたなでしこジャパンだが、ドイツ戦、アメリカ戦など“奇跡”といっていい勝利の連続だった。

「今までもサッカーの神様はいたんですけど、今まで以上に感じたのは、あのワールドカップで、もう一生お願い事はしないんで、とにかくこの一試合だけ勝たせて下さいというお願いをして。で、ドイツに勝ったじゃないですか。ヤバい、一生分使っちゃったって、皆で言ってたんですけど」。そう振り返った澤だが、アメリカ戦では一度は追い付くも、延長戦で再び勝ち越され、選手は精神的にも肉体的にも限界を超えていた。

それでも、延長後半12分に値千金の同点ゴールを叩き込んだ澤は、「不思議とというか。マラソン選手が行き切って、ランナーズハイみたいになるじゃないですか?ああいう感じだったんですよ。自分の中では結構マックスを超えてて、限界とかって自分で決めちゃうもんだと思うんですけど、でも、やっぱり限界はないというか、やれるんだなと」と話した。

また、ゴールを決めた場面について、「走り込んだじゃないですか。無心だったんですよ。でも、当たった時に、なんか、あれちょっと“あ”みたいな感じだったんですよ。入ったかどうかも分からなかったんですけど、歓声でワッとなって、ゴール見たら入ってて。あの一瞬がフワフワって感じで、よく分からないです。なんか降りてきたんですよ。見えないんですけど。言葉で表すのは難しいんですけど」と明かた澤は、「でも、本当思いますけど、しんどくて、諦めようと思えば、絶対諦められる場面もあったし、諦めることは簡単ですけど、やり切るとか、最後まで諦めないとか、簡単にできそうで、なかなか難しいんですけど。それをやり切った後にはいい結果が待ってる」とも語った。