17日にフランクフルトで行われたW杯決勝で、日本がPK戦を制してアメリカを破り、初優勝を遂げた。

立ち上がりから攻勢に出るアメリカに防戦一方になった日本だが、アメリカが決定的チャンスを逃したこともあって、前半は0−0で折り返す。アメリカはついに69分、ロングパスに抜け出た途中出場のモーガンがネットを揺らし先制する。しかし、日本もすかさず80分には宮間の技ありのシュートで追いついた。これで試合は振り出しに戻り、延長戦へ突入。

するとアメリカはワンバックが104分に勝ち越しのゴール。これで勝利を手にしたかに見えたが、日本は負けていなかった。延長終了3分前、澤がエースの誇りを見せて同点ゴールをたたき込み、決着はPK戦へ。笑顔がこぼれる日本に対し、硬い表情のアメリカはなんと続けて3人が失敗。日本は宮間、阪口、そして最後は熊谷が決めて、3−1で決着をつけた。

世界ランク1位を倒して世界一に輝いた日本に対し、満員のスタジアムからは惜しみない拍手が送られた。

敗れたアメリカ代表のエース、ワンバックは「しばらくは辛い思いをするだろう。こんなはずじゃなかった」とコメント。佐々木監督は「誰一人として諦めなかった」と選手の頑張りを称えた。