○ 選手評価(10点満点)

FW:     前田
MF: 岡崎       関口
MF:安田 遠藤  長谷部  西
DF: 伊野波 今野  栗原
GK:     川島

FW:     前田
MF: 関口  本田  岡崎
MF:   遠藤  長谷部
DF:安田 今野  栗原 伊野波
GK:     川島

FW:      李
MF: 興梠  本田  岡崎
MF:   遠藤  細貝
DF:長友 今野  栗原 森脇
GK:     川島


前田遼一:4点

前田の場合はフィジカルで起点となるような選手ではないと思うので、センターで固定的になって起点を作れというのは、ちょっと厳しいかなと思います。また、そもそも現在は、CFの位置に高さやフィジカルだけ、という選手を置いても機能性が生まれてこない時代に入っていて、CFでも、サイドに流れたり中盤に下がったり、つまり、幅広く動かないと、前線で起点を作るのが難しくなっていますよね。

実際のところ、前田はアジアカップの時から機能していなくて、その理由の1つが、CFはセンターで固定的にプレーしろ、というザックの方針なのではないかと思っています。まだ本田がトップ下にいる場合はマシだとしても、しかし、前回のエントリーでも書いたように、本田のプレー位置によっては前田が消えてしまう事が多く、このあたりはについて、前田、本田、ザッケローニ、この三者の話し合いが必要なのではないかなと思いますね。


岡崎慎司:5点

「3−4−3」にした場合は「4−2−3−1」にした場合よりも前へ行きやすいとは思いますが、しかし、中央で起点を作る選手が1枚欠けているボックス型の中盤にした場合には、中央で起点を作るという役割もより多く求められてきますので、ちょっとそこに難しさがあったかなと思います。

また、もう1つには、1トップの選手との距離感、もう一方のサイドのウイングとの距離感、そして、ウイングバックやボランチとの距離感、それが掴めていなかったかなと思います。まあ、これは、システムも違えばメンバーも違うので、という事も言えますが、それでも裏への飛び出しなんかはもっと見せて欲しかったなとは思います。


関口訓充:4点

松井や香川とはタイプが違い、よりサイドアタッカー的な選手だと思いますが、やはりこの試合における問題は岡崎と同じだったように思います。但し、サイドを縦に突破してクロスというのは2回ぐらい良いプレーを見せていましたので、もっと日本代表でプレーする事に慣れてくれば更にパフォーマンスが上がってくるかな、という気はしました。

後は、この試合でも惜しいシーンが何回かありましたが、得点なりアシストなり、結果を出せば大きく変わってくるかなと思います。それによって本人も自信を持ってプレーできるようになると思いますし、周囲の信頼感も高くなってくると思いますので、次のチェコ戦、試合で起用されるかどうかは分かりませんが、出場があったなら結果に貪欲にプレーして欲しいなと思います。


安田理大:5点

久々の代表復帰、そして、ザックジャパンでは初召集初出場となりましたが、パフォーマンス的にはなかなか良かったのではないかと思います。どちらかと言えば、積極的に前へ出て、ピンポイントで仕掛けて行くような守備スタイルの安田の場合には、「3−4−3」にも合っているかなと思います。但し、今はフィテッセで4バックの右SBをやっているので、やはりちょっと戸惑いはあったかな、という気がしました。

また、安田が負傷し交代してしまったので、実現したのはほんの僅かな時間でしたが、長友と安田を縦に並べた形というのは、個人的には期待しているところがあります。しかし、個人的には、長友と安田のポジションは逆の方が良いかなと思っています。つまり、安田がSHで、長友がSB、というポジションの方ですね。