韓国で3年前に生産されたアイスクリームが流通…製造日にはご注意を

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5―6月は食中毒が多発する季節だが、韓国では製造日から3年過ぎたアイスクリームが流通する事例が報告され、波紋を広げている。

韓国メディア「大田日報」によると、会社員のA氏は今月9日、同国中部・大田(テジョン)のあるスーパーで乳製品のアイスクリームを購入した。口に入れた瞬間に「いつもと味が違う」と感じたそうだが、「元々こういう味だったかもしれない」と思い直し食べ、結局お腹をこわしてしまった。

不審に思ったA氏は、アイスクリームの製造日を確認しようとした。しかし、製造日の記載はどこにもなく、A氏はアイスクリームメーカーの顧客満足センターに電話し、製造日時が未表記の商品があったことを抗議した。

すると、メーカー側は「アイスクリームに製造日が本格的に記載されるようになったのは2009年から」だと説明し、A氏が食べたアイスクリームは08年ごろに生産された商品である可能性が高いと指摘した。

A氏は、「食べたアイスクリームは製造日の記載がなく、価格は1500ウォン(約110円)だった。別の店で同じ商品を探したところ、パッケージがリニューアルされていて価格は2000ウォン(約150円)になっていた」とし、「つまり、私は製造日が記載されない2008年ごろに生産されたアイスクリームを食べ、体調が悪くなったようだ。いくらアイスクリームに流通期間がないと言っても、3年前に生産された製品が市場に流通し、食べることになるとは」と怒りをあらわにした。

これについて該当メーカーは、「調査したところスーパーの店主はほかの地域でスーパーを経営していたが、2年前に今の場所に移った。その際に商品をそのまま運び、販売したようだ」とし、生産・流通の過程に問題はなく、スーパー側の管理に問題があったと主張。また、「こちら側のミスではないが、とにかく我が社の商品で被害が出たので被害者に説明して謝罪しようとしたが、被害者側は受け入れなかった」と明かした。

ネット上には、「なんて悪いやつらなんだ。数年前のアイスを売るなんて」「メーカーの『こちらのミスではないが〜』という発言。消費者がどうなっても違法じゃなければいいってことか」「スーパーで割引販売しているアイスは、だいたい流通期間が過ぎたもの」「私も似たような経験がある」などとアイスを売ったスーパーとメーカーを非難した。


参照:3年たったアイスクリーム知らずに食べた「辱め」 - 大田日報


(文:林由美)

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