チェーザレ・プランデッリ監督率いるイタリア代表は、アントニオ・カッサーノとマリオ・バロテッリ抜きでもやれるのか？　これは、同監督が就任してからずっと続いている問題だ。全員の頭の中には、まだ南アフリカでの失敗のイメージが残っている。テクニカルなクオリティーを求める声があり、カッサーノやバロテッリほどそれを保証できる選手はいるのだろうか？　

現在のイタリア代表はすでにEURO12へ一歩足を踏み入れている。予選ではグループ２位のセルビアとスロベニアに６ポイント差をつけて首位に立っているからだ。29日に行われるウクライナとの国際親善試合における第一の目標は、代表選手たちにEUROの雰囲気を味あわせることだ。ウクライナはポーランドと並ぶEURO共催国である。だが、戦術面でも貴重な試合となるはずだ。

チェックされるのは攻撃陣である。プランデッリ監督率いる代表の欠点は、CFにゴールを決めさせられていないことだ。フェロー諸島戦でアルベルト・ジラルディーノが決めただけなのである。アマウリ、ジャンパオロ・パッツィーニ、マルコ・ボッリエッロと、前線ではかわるがわるストライカーがプレーしたが、決めることはできなかった。

つまり、イタリアにもCFがいるということを示す役割が、ジラルディーノに回ってきたということだ。だが、ジュゼッペ・ロッシにもセカンドストライカーとして大きなチャンスが与えられる。カッサーノは適切なフィジカルコンディションになく、プランデッリ監督もそれは認めている。ロッシは今季ビジャレアルで26ゴールを決めており、ドイツとの国際親善試合でもゴールを挙げているのだ。

プランデッリ監督は28日の記者会見で、ウクライナ戦のスタメンを明らかにした。エミリアーノ・ヴィヴィアーノ、クリスティアン・マッジョ、ダニエレ・ガスタルデッロ、ジョルジョ・キエッリーニ、ドメニコ・クリッシト、クラウディオ・マルキージオ、リッカルド・モントリーヴォ、アントニオ・ノチェリーノ、アルベルト・アクイラーニ、ジラルディーノ、そしてロッシだ。

スロベニア戦からは７人が代わることとなる。だが、フォーメーションは4-3-1-2で変わらないだろう。プランデッリ監督は「後半にはここまで見ることのなかった選手たちを全員投入するつもりだ」とも語った。つまり、ダヴィデ・サントンとセバスティアン・ジョヴィンコ、マルコ・パローロ、アレッサンドロ・マトリもプレーするということになる。パローロとマトリにとってはデビュー戦だ。

指揮官は「親善試合という言葉は打ち消し、このグループに期待できるという裏付けを手にする必要がある」と語った。また、ロッシについては「彼は自分の力に大きな自信を抱くようになった。ゴールを奪うための正しいポジションを見出すことができるね」とコメント。カッサーノについては、「コンスタントにプレーできれば、もっとやれるはずだ。それは彼も分かっているよ」と述べている。