選手を代表し、京都アストドリームスの河本悠主将が、東日本大震  災の犠牲者に哀悼の意を表し、「精一杯プレイする」と宣誓した
 2年目のシーズンを迎える日本女子プロ野球リーグは19日、わかさスタジアム京都(京都市)にてオープン戦を行い、京都アストドリームスが兵庫スイングスマイリーズを14−1で下した。

 今シーズンも京都と兵庫の2球団により争われるが、昨季は兵庫が圧倒的な強さをみせ、前後期ともに優勝した。リーグは力の均衡を図るため、球団間でトレードを敢行。京都は、そのトレードで加入した小久保志乃(23)が3安打3打点、松本育代(23)が4安打1打点と活躍した。今季から指揮を執る佐々木恭介監督(51)は「相手がエース(兵庫・小西投手)で苦労するかなと思ったが、うまくミスにつけこむことができた」と話した。

 リーグでは、今シーズンから女子硬式野球の国際ルールに準拠し7イニング制とし、指名打者制の導入も決めている。太田幸司リーグスーパーバイザーは「2イニング少なくなることで野球が変わってくるだろう。スピード感が出て魅力が増すと思う」と語った。

 オープン戦は東日本大震災の慈善試合として行われ、試合前、選手たちは東日本大震災の犠牲者を追悼し、黙とうをささげた。また、球場の外では自らが募金箱を持ち義援金を呼びかけた。京都の川端友紀(21)は「少しでも被災者にエールを送れるようにがんばっていきたい」と話した。

 片桐諭リーグ代表は「直接の被害は被ってはいないが、我々は、かつての震災地、兵庫を拠点のひとつとして活動している。また昨年一年、東日本をはじめ全国各地から応援してもらった。今度はこちらが支援する番だ。できることをやっていきたい。チャリティーなどは今、考えているが、義援金の活動はシーズン通してやっていく」と語った。

(取材・文=小崎仁久)

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