26日放送の日本テレビ系報道番組「真相報道 バンキシャ」が無許可で撮影したキム・ヨナ選手の練習風景を紹介したことで、韓国では「無礼すぎる盗撮」、「最低限のモラルもない」などと非難が相次いだ。

 バンキシャは年末最後となる26日の放送で、「フィギュアの女王キム・ヨナは?」とのタイトルで、同選手の近況を紹介した。ロサンゼルスの練習場に出入りする姿を映し、よく利用する日本料理屋では「好きな料理は何か」と質問、スケートブーツを新調したことなども放送した。

 キム選手のマネージメントを担当するAT SPORTSは日本テレビに電話で抗議をし、再発の防止を要請した。日本のテレビ局が隠しカメラで撮影をしていることには気づいたが、「まさか放送までするとは思わなかった」と、強い口調で批判した。現在、日本テレビからの説明を待っている状態だという。

 フィギュアスケートの選手は通常、プログラム完成後は非公開で練習を行い、許可なしにビデオや写真を撮影することは禁止される。キム選手が練習しているイースト・ウエスト・アイスパレスでも、カメラ所持での入場が禁止されていた。韓国メディアは「バンキシャは最低限のモラルも忘れ、撮影を強行した」と厳しく非難。

 番組は新プログラム練習そのものは放映せず、体力トレーニングの様子などを紹介した。しかし、一部では「キム・ヨナの新プログラムが一番気になるのは日本だ」、「キム・ヨナの新プログラムが撮影された場合、自国(日本)の選手に伝えられる危険もある」として、番組が記録した映像を悪用する恐れがあるとの指摘がある。

 「真相報道 バンキシャ」はバンクーバー冬季オリンピック後にも、観客席で撮影したとみられる採点過程の映像を元に、キム選手の得点状況を解説した番組を放送し、韓国側の厳しい非難を受けたことがある。(編集担当:金志秀)



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