19日、TBSのスポーツ番組「S1」では、恒例となっている桑田真澄氏の野球理論を紹介。これまでいわれてきた野球指導の定説を覆し、「無理にゴロの正面に入るな」「横を向いても体の正面で捕ればOK」「片手で捕れる球は片手で捕れ」といった守備面での注意や、走塁面に関しては、ヘッドスライディングはしない方がいいと強調した。

だが、番組が走塁を検証したところ、ベースを駆け抜けるより、ヘッドスライディングをした方が、4人中3人が一塁へと早く到達している。それでも、桑田氏は「昔はビデオやテレビを超スローとかで見れなかったので、イメージだけで伝えてこられたんですよね」と前置きしつつ、「身体ができあがったプロ野球選手はやってもいいし、好きにすればいいんです。ビジネスですからね。でも、成長期にある子供達は毎年骨や関節が伸びてますよね。その段階でヘッドスライディングをすると、脱臼や骨折や突き指をするんです。なぜなら、世界の盗塁王・福本さん、今でいうとイチロー君。ヘッドスライディング見たことないでしょ?」と訴えた。

また、これを裏付けるようにVTRで登場した西武・片岡易之は、「ヘッドスライディングをして、ケガをした記憶もあるので、それからはあまりしていないですね。肩を脱臼したりとか、大きなケガが多くなってしまうので、僕はなるべく足でスライディングをした方がいいと思います」と答えている。