韓国軍のリンクスヘリが8日午前7時10分ごろ、北方警戒線(NLL)付近の江原道束草・東海域で正体不明の物体を探知し、軍に報告した。韓国軍は非常警戒令を出すなどして対応したが、現場近くで発見されたのは丸太だったことが明らかになった。

 リンクスヘリからの「未確認物体」の報告を受け、韓国海軍は北朝鮮の潜水艇の可能性もあると判断、非常警戒令を出した。そして、非常事態に備えて駆逐艦や哨戒艦、潜水艦、哨戒機などを緊急出動させ、爆雷30発を投下するなど大掛かりな作戦を繰り広げた。韓国メディアも速報で状況を伝えるなど、一時騒動になった。

 しかし、爆雷投下後、水面に浮かび上がったのは長さ10メートル前後の丸太10本だった。軍当局の関係者はリンクスヘリの音波探知機が探知した「北朝鮮潜水艇と推定する物体」は、丸太もしくは水塊だったとの見解を示した。過去にも水塊を潜水艇と誤認した事例があるという。

 天安哨戒艦沈没事件以降、南北関係に緊張が走っていることを端的に見せたハプニングだった。ネットユーザーからは「大韓民国の海軍は最高、丸太と潜水艇も見分けできず…」「鳥の群れに射撃し、丸太に爆雷か。すばらしい海軍」などなど、揶揄(やゆ)する書き込みが多く見られる。(編集担当:金志秀)



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