米HP製品使いながら「社会主義マンセー！？」

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北朝鮮の美人女子大生が出演する社会主義マンセー（万歳）動画『自慢話２』が話題だ。これは脱北者の男性が自身のブログに掲載したもので、北朝鮮が対南心理戦のために制作した動画なのだそうだ。

その内容は衝撃的だ。

主人公のパクさんは平壌教員大学に通う女子大生だが、最近パクさん家族は家具など全てがそろう素晴らしいアパートに引っ越した。これは国が無償で用意してくれたもので、パクさんは社会主義国家の素晴らしさを痛感する。一方、米国をはじめとする資本主義国家は、人間の欲望が渦巻く非人道的な醜（みにく）い世界。パクさんは改めて祖国を誇らしく思う。

映像の中で、女子大生はこう語る。

「家もなく冷たい風に吹かれる人々。お金もなく学校も行けない子どもたち。資本主義社会では家賃がとても高く、普通の人々は家に住むこともできない…」「社会主義国家で暮らす私たちは不安のない日々を過ごし、家の中では笑い声が絶えない…」「この有り難い祖国を無くそうとする米帝と、李明博逆賊…」「私は自慢したい。私たちの幸せを守る素晴らしい社会主義の祖国を…」

確かに資本主義社会では家賃が高く、韓国では激しいデモがあったりするが、自分たちの国で起きているさまざまな問題は棚上げなのだろうか？それから、注目すべきは動画の中で女子大生が使っているノートパソコン。キーを打つシーンがクローズアップされると、なんとヒューレット・パッカードの「HP」のマークが鮮明に…。あれ？思いっきり米国製じゃん！？

このちぐはぐな４分あまりの映像に、韓国のネットユーザーたちは大笑いしている。ちなみに、主人公の女子大生はマッシュルームヘアだが、これは北朝鮮スタイルではないとのこと。映像を掲載した脱北者が韓国メディアに語ったところによると、この女性は対南心理戦を担当する北の要員である可能性が高いのだそうだ。

これが本当に北朝鮮による対南心理戦のための映像だとしたら、女子大生のマッシュルームヘアと米製PCで親近感を持たせ、社会主義国家の素晴らしさを洗脳する作戦だったのだろうか。だが、あまりにも稚拙（ちせつ）な内容に、韓国では笑いのネタになってしまったようだ。

参照：SECRET OF KOREA - 脱北者のブログ
参照：[動画]北朝鮮体制賞賛、「美人女子大生」米国製ノートブックを使用？ - アジアトゥデイ


（文：林由美）

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