アメリカの億万長者であり科学者のクレッグーベンターがクローンの培養に成功したとイギリス紙が報道していることを受け、中国メディアが大きく取り上げた。

 彼が成功させたのは人工的に作られたクローン細胞の培養で、科学史上初の『クローン生命』が誕生した。ベンター博士はDNA配列を人工的に合成し、そのDNA配列を細胞に注入し、その細胞が細胞分裂を行うというこれまで見られなかった生命の形成を確立したという。

 しかしながら科学者の中では世界の新しい災難の序章だと批判的な考えが広まっているという。

 世界の科学者の中には「今回の研究結果を世界滅亡の生物兵器として悪用されるのではないか」、「実験室での小さなミスが多くの民を死に至らせるなどウィリアム・スミス主演の「アイ・アムレジェンド」のような世界になる」と批判的な声があがっている。

 一方で、科学者の技術的な視点として、生物学歴史上で重要な門出だと称賛する声も出ている。  アメリカの専門家の中では「この研究は利益を生む研究だが、長期的にみるとやはり危険が伴う」、「今回の研究の成果は原爆が初めて爆発したことと同様のレベル」、「科学者の最大の欲望は自然を完全にコントロールすることであり、神を演じることが最大の目的」として、あらゆる見方の中、今回の研究に驚きを隠せていない様子だ。(編集担当:松村大介)



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