14日のキエーヴォ戦でアキレス腱断裂の重傷を負ったミランMFデイヴィッド・ベッカムは15日、フィンランドでサカリ・オバラ医師の執刀により、手術に臨んだ。以前のように戻るには、少なくとも6カ月を要するとの診断を受けている。それも、すべてがうまくいった場合のことだ。

よって、ベッカムが南アフリカでのワールドカップに出場することはない。だが、イングランド代表のファビオ・カペッロ監督は、“ベックス”を諦めないことに決めた。同監督は、ベッカムに対し、イングランド代表チームに加わるよう呼びかけたのだ。

イギリス『タイムズ』は、これが驚きの決断だとしている。ベッカムは2018年W杯招致大使として、いずれにしても南アフリカへ行くはずだが、カペッロ監督が負傷したベッカムを連れて行こうとするのは、同監督のベッカムに対する評価を示しているからだ。その経験がイングランド代表にとって有益になるということである。

そして、W杯は観客として見るしかなくとも、9月から予選が始まる次回のEUROで、ベッカムは再びスターの一人になれるかもしれない。『デイリー・スター』に対し、カペッロ監督は「本当に彼のケガは残念だ。だが、彼が早くに復帰し、EUROへの準備が整うことを願っている。彼は常にイングランド最高の選手の一人なんだからね」と話している。