16日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、チェルシーはインテルに0−1と敗れた。2試合合計で1−3となり、ベスト16での敗退が決まったチェルシーのカルロ・アンチェロッティ監督は、スタンフォード・ブリッジで白星を手にしたインテルに賛辞を送っている。

「インテルはピッチのあらゆるゾーンで強力なプレスをかけた。それでインテルが勝ったのだと思う。それが試合の鍵となった。すべてのストライカーたちが犠牲を払うことができ、無私無欲の姿勢を示せば、戦うのはいつだって簡単じゃないよ」

インテルのスタメンはサミュエル・エトー、ディエゴ・ミリート、ゴラン・パンデフにヴェスレイ・スナイデルも加えた前線で構成された。だが、アンチェロッティ監督はこのメンバーに驚くことはなかったとしている。

「驚いたのは、彼らの素晴らしい仕事ぶりだよ。ピッチで彼らが見せたプレスによって、我々は望んでいたように試合をコントロールすることができなかったんだ。我々はまったくコントロールできなかった。チャンスをつくらせてもらえなかったし、セットプレーから生まれたいくつかのチャンスを生かすこともできなかった。プレーに継続性がなかったよ」

ファーストレグで1−2と敗れたことが決め手となっただろうが、アンチェロッティ監督は「でも悔しいのは今日の試合だよ。今日の試合で我々はもっとうまくやらなければならなかったんだ」とコメントしている。

アンチェロッティ監督がチェルシーに呼ばれたのは、CLに優勝するためだ。それが予定よりも早くに大会から去ることになれば、アブラモビッチ・オーナーにとっては大きな痛手となる。アンチェロッティ監督は「もちろん、彼には申し訳なく思うし、自分たちやサポーターにとっても残念なことだ。今はプレミアリーグに集中しなければならない。我々は首位にいるのだし、この敗北を今後に向けての良いモチベーションにしなければいけないんだ」とつけ加えた。