「ペジェグリーニ、出ていけ!」。これ以上明確なことはないだろう。スペイン『マルカ』の一面を大きく埋めた見出しだ。27日のコパ・デル・レイ4回戦ファーストレグで3部のアルコルコンに0−4とまさかの大敗を喫したレアル・マドリー。見過ごすわけにはいかない。「3部相手の歴史的辱めをマドリーに受けさせながら、彼はまだ追い出されない…今のところは」。

アルコルコン戦の敗北は、銀河系軍団に大きな衝撃をもたらした。試合後の夜にほぼ全員が謝罪を求め(マヌエル・ペジェグリーニ監督、グティ、ラウール)、多くの人間が恥だと語っている(ラウール、ペジェグリーニ監督)。バルダーノGMはペジェグリーニ監督解任を否定したが、運命の皮肉なのか、『マルカ』によれば、ペジェグリーニ解任の場合にベンチに座るのは、そのバルダーノGMではないかという。

『マルカ』のとる立場は重要なもので、ペジェグリーニ監督の今後に大きく響くだろう。マドリーはこれからホームでのヘタフェ戦(31日)、サン・シーロでのミランとのチャンピオンズリーグ(11月3日)、そしてアトレティコ・マドリーとのダービーマッチ(11月7日)を迎える。『アス』は「ペジェグリーニの命はあと2つ」と伝えた。同紙は一面で大きく「恥」と報道。「以前に起きたこととあまりにも似始めている」とし、3年連続で無冠となり、終わりを迎えた第一次銀河系軍団のことを示唆した。また、『マルカ』は「ペジェグリーニはチーム全体とともに崩れ落ちた」とも称しており、ゴールを決めたボルハ・ペレスとエルネストがマドリーの下部組織出身だったことを伝えている。

そしていつものように、バルセロナのメディアは大喜びしている。「歴史的な物笑い」(『スポルト』)、「屈辱」(『ムンド・デポルティボ』)と一面で伝え、『スポルト』は「ペジェグリーニに最後通牒。屈辱を受け、指揮官に残された時間は限られている」と報じた。『ムンド・デポルティボ』は「コパで再びマドリーが物笑いに。もっとスキャンダラスな大量失点になってもおかしくなかった。2部Bのチームが億万長者で高圧的なマドリーのプロジェクトを破壊」と、マドリーにとって4失点で済んだのは幸いまで主張している。

MFクリスティアーノ・ロナウドがケガで戦列を離れてから、マドリーはセビージャに敗れ、バジャドリーを下し、ミランに負けて、スポルティング・ヒホンと引き分けた。そして今回のアルコルコン戦の敗北。C・ロナウドがいたときに7連勝を飾っていたマドリーは、ここ5試合で1勝しか挙げていない。C・ロナウド出場時には合計4失点だったが、彼がいなくなってからは11失点。ペジェグリーニ監督のレアルでの冒険は、おとぎ話にならなければいけなかったが、今では悪夢になろうとしている。