ゲーム機本体に接続すると、miniSDやmicroSDなどの記録メディアを媒介し、

ゲームソフトのデータをコピーできる機器「マジコン」。また、インターネットの違法サイトや不正コピーを利用すれば、有料であるはずのゲームソフトを無料で遊ぶこともできる。消費者にとっては夢のようなツールだが、ゲームを開発する会社にとってその存在は悪夢でしかない。


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人気のゲーム機であるニンテンドーDSに対応したマジコンは飛ぶように売れ、ついには小中学生にまで浸透。被害総額は3000億円以上ともいわれている。


ブロガーたち反応は、消費者としての「得」を考えたものよりも、倫理観を優先したものが多く、


  • 「メーカーの努力が踏みにじられている」
  • 「子供が犯罪者になっていることを親は理解しているのか?」
  • 「欲しいソフトはやはりお金を払って買いましょう」

といった意見がけっこうアップされている。


そして2月27日、任天堂やセガなど54社が「マジコン」の販売差し止めを求めていた裁判に勝訴。この報道を受けて、マジコン肯定派のブロガーたちとの議論はヒートアップした。


  • 「すでにみんな持ってるから、規制なんて意味ねえよ」
  • 「マジコン自体は違法じゃないと思います」
  • 「悪いのは不正データをネットにアップしているヤツだよ」

肯定派はこのように所持に対する正当性をアピールし、また複数のゲームソフトを手軽に持ち歩くことができる上、映像や音楽も楽しめる優秀なメディアプレイヤーであるとも主張した。


しかしその意見に対しては、


  • 「罪の意識が無いようだ。モラルが欠如している」
  • 「根っからのコピーツールでしょ。何言い訳してんの?」
  • 「ここまで流通したんだから、さすがに取り締まらないと」

など、反論のコメントも。


さらに、同様の裁判が行なわれていた韓国のニュースサイトで「任天堂は金を稼ぐことしか考えていない」と報道されたことにより、議論は過激な方向へ。


  • 「盗人猛々しいとはまさにこの事。いいかげんにしろ!」
  • 「それはギャクでいってるの?まさか本気じゃないよね?」

ちなみに個人的なバックアップが目的でも、コピー防止のプロテクトを外せる機能は法律違反。マジコンを正しく使っているいつもりで、知らず知らずの内に犯罪者になってしまう可能性もある。


そんなマジコンは、楽天やヤフーオークションでの出品が禁止になった一方で、海外や秋葉原などでは未だに購入が可能。また、不正コピーしたソフトのデータを流しているサイトの取り締まりも難航しており、マジコンをめぐるゲームメーカーの厳しい戦いはまだまだ長引きそうだ。


(佐藤潮/effect)




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